令和の長い一日
とにかく不思議な一日だった。
たぶん、数年後の高校生が必死に年号暗記することになると思う2022年の記憶を残すためにちょっとだけ書いておこうと思った。
数日前に今の経済状況が昭和初期の世界恐慌あたりの経済状況に似てるらしいって話をツイートした。
超緊縮財政下で、経済が傾いている中、円の信用力を落とさないために、あえて円高基調で金解禁。輸出拡大を狙ったけど、世界恐慌が同時に起こり、対外輸出は激減。
農作物の価格の下落が起こり、株式市場は暴落、中小企業の倒産が相次いだ。
これが昭和恐慌の背景らしい。
(たぶん、経済がきちんと理解できる人からしたらいい加減な説明になってるだろうから、そこはゴメンなさい…)
この数年の日本の転換点は2014年だと思っている。一般の人にはわからないこの年号は消費税率が上がった年なんだけど、ここから急激に納税額が増えて支払いに困る人が増えてきたから。
私がまだ勤め人をしてる時は、こんなに納税に困る人いなかったし、支払えなかったらどうするのか?なんてことは対応したことがない。
本とか書いてるとよく言われるのが私は何をしてる人なのか?という話で割と勘違いされてることにびっくりしたけど、私自身は本当に毎日泥臭い仕事ばかりしている。この3年くらいは納税猶予の書類を山ほど書いてるし、毎日たくさんのLINEを返信してる感じ。はっきり言ったら費用対効果も悪いし、なんなら売上を回収出来るかも怪しいかもしれない。
でも、国から免許もらうってそういうことなんだと、使命なんかないと思いつつもある種の使命感的な活動だと思ってやってることだ。
税収を増やすことは命題である。
でもそれはないところから搾りとることじゃなくて、経済が好況になって、誰もが使命感で支払う状況を作り出すことだし、たぶん、それができるのが政治なんだと思う。
消費税率の話が出た時に、なんでないところから取ろうとするのだろう?税収なんて収益が上がれば自然に増えることなのに…なんでそんな当たり前の話が理解されなくて、景気が悪いから税率を上げないといけないなんて話を普通に信じちゃう人が多数派なんだろう?と不思議だった。
歴史の教科書を読むとわかるのは戦争→不況→増税で、これでは必ず暴動が起きる。
だから、今日の出来事はもしかしたら想定できる話だったのかもしれない。
残念な話だけど、現政権はこの事件を機に今の体制を強化するのではないかと予測している。
安倍さんは多分、日本が本当に立ち直るには積極財政が必要で、新たなイノベーションが起きて経済が潤おう国になる最後の砦のような人だったのじゃないかと思う。
いろんな評論家がいう、『消費税さえ増税しなければ…』は、末端の納税者に接している私のような末端の人間でさえ実感がある。
今、納税額は過去最大なんだそうだけど、その状況に違和感を感じている人はどれほどいるのだろう?
というより、この話を知ってるのだろうか?
昭和恐慌の折には『大学は出たけれど』が流行語になったらしい。
大学は出たけれどまったく仕事がない時代に生まれて、なんとか雑草みたいに生き抜いたロスジェネ民として、今の若い世代にこういう思いを抱かせないようにするにはどうすべきか、考える歳になってきたなあと思う。
この時代を乗り切るヒントは歴史にあるのかもしれない。
故人のご冥福をお祈りしております。
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