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エンジニアとして目指すもの

大学の最終年度に進路について悩んだことがあります。当時は就職氷河期だったこともあるけどちょっとした中二病だったのか修士に進もうと考えていたこともあります。学校の成績は大して良くなかったのですが、数学科にいながらも情報科学系の成績は悪くなかったのでそちらに進みたいと考えていたのです。しかし、4年間情報科学で勉強してきた生徒に比べて学力の落ちる自分には合格はおぼつかず、遅ればせながら就職活動を始めることになります。
4年生の9月頃なので今なら第二新卒という枠でも取ってもらえたかもしれません。しかし、当時は完全に就職活動の出遅れは痛く、書類送ってもNGが大半、面接に進んでも、色々難癖つけられてほぼ100%不合格に。最終的に学生課で紹介してくれた社長が理科大学OBというシンボリックテクノロジーという会社にプログラマーとして採用が決まるのですが、就職浪人とか自分の将来とか考えられないような状況まで追い込まれてました。

その頃の自分から今のスタートアップのCTOという仕事はまるで想像できなかった未来です。実は就職してからも何度も苦難があって、エンジニアという職業をやめようと思ったこともあります。そんな自分にもこの仕事が天職と思い直すことが出来たのも諦めずに続けてきたからだと思います。

エンジニアの仕事のいいところはあらゆる業種でスキルを発揮できる場所があるというところです。確かに宇宙工学とか自動車産業とか特殊なスキルを必要とするようなハードウェアのエンジニアだと融通は利かないかもしれませんが、ソフトウェアのエンジニアは活躍できる場所が非常に幅広いのです。加えてキャリアパスが非常に多岐にわたっているので、必ずしも管理職になる必要もありません。

自分のキャリアを考えたときに、転職で大事なのは「Can do」と「Will do」などと言ったりもしますが、出来ることの積み重ねで将来やりたいことにつながっているのが理想的だと言えます。転職の面接でもこれをきちんと分けて説明できると、面接官を納得させられると思います。求人の現場ニーズと合致していればもはや断られる理由がありません。

小さいながらもスタートアップのCTOで積んできたスキルや経験は、より大きな組織成果につながる仕事に結びつけたいなと考える今日このごろです。もちろんスーパーエンジニアになって一人の力で強力なシステムを作り上げてしまうなんていうのもカッコイイのかもしれません。そのくらいのスキルを持つような人も現実にいます。

一人のスーパーエンジニアで押し切るのはスタートアップのシード期くらいまででしょうか。シリーズAとかになると要望や不具合修正の速度を上げるのに1人では耐えきれなくなってくるかと思います。さらにはスーパーエンジニアが休んだり、体調不良、退職などのリスクにも耐えられなくなってしまうので必然的に人を増やそうということになります。

そうして増やしたエンジニアにただ単に入ってきた案件をこなすだけになってしまうのはもったいないので、目標設定を行って、組織で成果を出すように意識づけしていくということが大切になってきます。

自分が所属していたサイバーエージェントの各組織ではそういった意識付けが強くなされていたので、一エンジニアでも会社のゴールは語れるようになっています。

今の自分の目標はそういったチームを作っていくことが目標になっていて、どれだけ熱くなれる目標を作れるかというところに自分のミッションを置きたいなと思っています。
会社としてはGOOD GOODな商品が当たり前の世の中にするのがゴールなので自分たちの手で解像度を上げて行けるところにやりがい感じられる人を集めていきたいと考えています。

興味を持っていただける方、ぜひお話させてください!

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