見出し画像

FrembassyがGGMに至るまでのHARD THINGS(その2)

前回の話でベジタリアンのレストランガイドを作ろうというところまでお話しました。
名前は播が考えた造語Vegewel(ベジウェル)で特に反対意見が誰からもなかったので決まったような記憶です。

初期のVegewel

調べてみるとベジタリアンには色んな種類があり、

  • ビーガン(肉、魚、卵、はちみつ、乳製品その他動物から搾取しているものが入っているものはNG)

  • ラクト・ベジタリアン(乳製品はOK)

  • オボ・ベジタリアン(乳製品、卵はOK)

  • ペスカトリアン(魚はOK)

  • フレキシタリアン(ビーガン生活を主体にしているがTPOに合わせて肉魚なども食べる)

といったベジタリアンと一口に言っても色々種類があることがわかりました。また、世界には食に関するメディアには普通にベジタリアンがジャンルとして確立していてレシピもネットで見ることができます。レストランでも通常メニューに無いベジタリアンのオプションもあって、頼めば特別に作ってくれることがわかりました。
なので、世界規模ではベジタリアン専門の検索サイトも普通に存在し、「HappyCow」というサイトが普通に使われているといったこともわかってきました。どうやら日本の情報もここで検索できるぽいけど、情報が薄いなあと感じたので勝機があると思い、単純に模倣する作戦で行きつつ、情報はクラウドワーカー使って色々検索して集めてくるという戦略を取りました。
このときはウエディングパークでSEOの担当もやっていた経験が生きました。とにかく質よりもまずは量で勝負という作戦です。

それを支えるシステム構築では開発をアウトソースせず自社(というより自分で?)で構築するという選択をしました。アウトソースすればお金はかかるし、思ったようなクオリティで上がってこなかったりもします。もちろん自分しかエンジニアがいないので自力で開発(途中でデザイナーさくらちゃんも加入)しました。別でメインの仕事を持ちつつも夜中や週末も使って、なんとか2016年の11月にローンチしました。

ローンチしてまもなく我々のことを聞きつけて一緒にやろうと声をかけてくれた仲間が増えました。現プロデューサーの千葉です。マクロビオティックの専門家で自らもビーガンを実践しているという人で自分のメディア(Tokyo Smile Veggies)もやって発信しているとのこと。サイトローンチしたけど広めるためにはベジタリアンのメディアを立ち上げないといけないよねという話をしてたので千葉の協力の下、VegewelStyleというWEBメディアを立ち上げました。播が編集長を務めつつ、千葉が知り合いであるライターを何人も紹介してくれました。

VegewelStyleは毎日何かしら記事を出すということを目標にかなりの勢いで取材・記事を作成、公開していきました。すると半年くらいたったところで急激にベジタリアン、ビーガンといったワードでGoogleの1位が取れるようになったのです。そのタイミングから流入は急激に増えました。

並行していろんなアクセラレーターに申し込んでいたのですが、神戸で行われたアクセラレータプログラムに採択され、事業は順調に進むように見えました。デモデイが終わったところで投資家まわりも始めました。

しかし、ベンチャーキャピタルからは思うように私達の事業を評価してもらえませんでした。大体言われることは決まっていて、ベジタリアンのマーケットが小さすぎて絶対ヒットしないとかビジネスモデルが広告というのが弱いと思われたりとかです。ベンチャーキャピタル数十社回って全く反応がなく、ほぼ望みは付きそうになった頃、ふとエンジェル(個人投資家)を回ってみようと思いつきました。

2017年時点ではエンジェル投資家というのは日本ではメジャーな存在ではなくどこから探せばいいのかもわかりませんでした。ここでLinkedInならエンジェルを見つけられるのではないかと思ってエンジェルを検索してアプローチをしたところ話を聞いてくれるという方にお会いしました。日本のエンジェルといえば知らない人はいない砂川大さんです。当時お勤めだったGoogleのカフェテリアでプレゼン15分したところで即決していただいたのはいい思い出です。めでたくフレンバシーの最初の社外の投資家になっていただきました。砂川さんからの紹介と他にもアプローチしていたヤフオクを作ったと言われる殿村さんというエンジェルにも出資していただき、我々はようやく滑走路から離陸できたのです。(続く)

続きはこちらでどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?