俺のCD棚 第20回
今回は、Hanah Spring 【Handmade soul】
Hanah Springは、元々Hanah名義でシンガーソングライターとして活動していたが、名前を変えて心機一転、現在はシンガーとしての面を強く押し出して活動している。MISIAのバックコーラスを務めていた時期もあるので、そのキャリアの方で知られている事が多いかもしれない。
このCDは、彼女のHanah Spring名義での1stアルバムにあたり、いつもは 個性的な音楽を好む傾向にある自分が、たまにはスタンダードな曲・いい歌声が聴きたいと思っていた時期に偶然見つけて、購入したCDである。
全体の構成としては、生音をベースに温もりのあるサウンドが揃っており、バラエティに富みながらも、かなりジャズに接近した曲が多いように感じる。それもそのはず、ピアノはKan Sano、トランペットはTakuya Kurodaが担当しており、それぞれのソロパートでは、ジャズの神髄を見せつけるかのようなプレイを聴かせてくれる。
一曲上げるなら、2曲目「IN THE SUN」。トランペットの鳴り、アコースティックギター・ピアノの旋律が自然と気分を上げてくれる、ジャズのポップな側面が垣間見えるような曲。そんな演奏の中で聴こえてくる、高音でも伸びやかな彼女の歌声はとても心地よい。
ジャケットは、本人のポートレイトが主役の潔いデザイン。モノクロなトーンも相まって、遠くから見たら、往年のソウルシンガーのアルバムのような雰囲気がある。※どちらかというと、裏側に使われている笑顔の写真の方がキュートで好み。
以上、第20回でした。次回は、ピアノジャズといえばこの人! ビル・エバンスのアルバムを紹介します。
それでは、また。
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