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俺のCD棚 第26回
今回は、BURIAL 【HDBCD001】
BURIALは、先週紹介したKODE9の生徒にあたり、KODE9が確立させたダブステップをさらに深化させ、トム・ヨーク(RADIO HEADのボーカル)をも夢中にさせたアーティスト。
このCDは彼の1stアルバムであり、KODE9のアルバムがあまりに良かった為、その系譜をさらに聴きたいという思いから購入を決めたCDである。
楽曲の構成は、ダブステップの独特なビートは健在だが、その音はKODE9よりも更に低く、極めて重い。全体を通して抑揚が無いその音像は「深夜の町の蜃気楼のような音」とも形容され、淡々と打ち込まれるビートに耳を澄ませていく先に、やはり何とも言えない陶酔感が待っている。
一曲挙げるなら、6曲目「Southern Comfort」。作り込まれたメロディーに合わせられているのは、荒く、太いベース音や、ブブゼラのような、ややラフな質感のアクセント。このブレンドこそが「完璧なまでのアンダーグラウンドミュージック」たる所以か。
ジャケットは、ダークなトーンに落とされた航空写真が一面に配されている、シンプルなデザイン。なるほど、このデザインなら辛うじてこの音が連想できそう。
以上、第26回でした。次回は、ダブステップがイギリスで生まれたアンダーグラウンドミュージックなら、こちらは大阪で生まれたアンダーグラウンドミュージックの雄(一時期、ダブ・ロックなんて例えられていた)、 DENIMSのアルバムを紹介します。
それでは、また。
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