遠くに行くならゲームを持って -ベネツィア- 2
ベネツィア2日目!
本格的に見てまわります。
1
よく寝た。一度5時半に起きたけど二度寝が深く、8時半まで眠っていた。これは初めてのことで、時差ボケがなおってきたのかもしれない。よく寝たからやや元気だ。疲れてたからネガティブになる、長旅の時には楽しむために強めに休むくらいでいいなあ。
2
朝ごはん会場に行ったら特に案内もないので適当に座って物色する。と言ってもパン屋に食べさせたらキレそうなかってえ白パンと潰れたクロワッサン、ハム2種チーズ、ヨーグルトバタージャム、ジュースコーヒー、みたいなのですべて。あ、興味なさすぎて見えてなかったけどシリアルもある。スタッフさんは東南アジア系。お客さんもヨーロッパ系も多いけど黒人の人、アラブっぽい人、日本人もいる気がする。あ、前のおっさんハチミツ食ってる!どこで見つけたんだそれ。
3
日本でほぼ毎日飲むヨーグルトを飲んでいるので、ヨーグルトがあるだけで機嫌が良くなっている
4
隣のマダムに紅茶ってあるかしら?って聞かれたので分かんないから店員さんに聴いたらあった。伝え直してクリア。良い朝食を。
5
挨拶はボンジョルノだ。ヘタリア思い出した。
6
部屋の鍵を開けると「だめでーす」みたいな感じでブブーッて鳴ってから開く。なんやねん。
7
たぶんずっとこの場所でやってきて、もうホテルはよくなりようがないと思ってる欧米系のスタッフさん、フロント勢は全くやる気はなくて続けてるだけで、レストランで働いてたり、働きに来ている人は別に嫌な奴らではない気がする。たぶん。行こう外へ。
8
鍵付きスーツケースに財布とパスポートを入れて、スーツケース自体はチャリにかけるような簡単なチェーンで椅子に縛っちゃう。ヨーロッパを信用していない。
9
外。このメモを忘れるくらいいい天気と街並みでずっと写真を撮ってた。歩みが進まない〜!ムラーノ島というガラス工芸の島に行こうとしていて、その船着場まで歩く。うーんベネツィア最高(手のひら返し)!ドゥブロブニクの方が小さくまとまっていて回りやすさはあるけど、こっちは生活もある感じ。でも観光も過剰にある感じ。
たまに誰もいなくてゆっくりした空間と時間があって、そのギャップで殴られて写真を撮りまわってしまう。バッテリーがないよ〜ッ!
10
救急車もここでは救急船なのだな
11
「Actv」がベネツィア島内観光に使える公共感強い水上バスの会社らしい。ムラーノ島に向かうので、本島の北の岸にあるFondamente Noveというところまできた。2DAYpassを買う。最終日に多分鉄道駅まで行くことになるため。
12
ドゥブロブニクさん助けて
俺ベネツィア好きになっちまう
13
バス停は満パンで、乗り切れんの!?と思ったら案の定無理でした。沈没するもんな。次のバスへ。
14
乗った。腹立つけど気持ちいい〜!💢
「観光をするために我慢するもの」である「移動」そのものがエンタメになったらそりゃ旅行地として最強だろうがよ…!(謎のキレ)
ガラス工芸の島ムラーノに行く前にお墓の島に降りてみることにした。駅名はシミテロサンミケーレ。ずっと見えてたけど船じゃないと行けないの、ドラクエ3感がすごい。
15
その島に着くと、壁に囲まれているからか、船のエンジン音が遠のいて鳥と人の声だけになった。入り口には供えるための花屋。花はカラフルだ。お墓の島。花がたくさん植えられていて、朝の11時、暗さなどはない。少し屋根の下に入ったら、その足元にもお墓があった。船でいっしょに降りたおばあちゃんが花を持って歩いてきたので、失礼ながら遠巻きに後をついてみることにする。気のせいか、花の匂いがする。
16
おばあちゃんは迷いなく歩んでいく。異様に足が速い。通路の端を歩いているなと思ったら、通路もお墓になっている。通る場所以外全部お墓だ。とても静かで、でも明るくて、人が入れ替わり立ち替わりしている。そして、花がたくさんある。それも仏花ではなくて、プロポーズでもする時みたいな明るい色の花束だ。それと、植木?が植えてある。オリーブの木とかが、よく見たら植わっている。ずっとそっちの方が咲いて茂ってていいか。
雑草が生い茂っているものもあるけど割合は5:5くらい。ベネツィアに住んでいる人たちが、足繁く通っているのかもしれないと思った。それもそうか、毎週宗教施設に通うくらい、習慣と宗教が近い人たちだもんな。お墓にはほとんど全てに人の写真が埋め込まれている。
17
日本のお墓もこのくらい自由になればいいのになあ。植木やいろんな色の花を見て思う。この人たちよりも、自分たちにとってお墓は忌避する存在で、日常的な課題としてはそんなに来られない。植木だったら楽だ。
仏花なんて本当は毎週来る人の習慣なんじゃないかな。急にでかい話になっちゃって申し訳ないけど「ストイックにやるほど美しく見える」ようになってるシステムが日本って多い?そんなこともないか。
18
降りて20分くらいだけど、1人になりたい欲が少し満たされた。教会を見て、ムラーノ島へ行こうかな。
19
供えてあるカラフルな花はよくよく見たら、結構な割合で造花でした。そりゃそうだよな!(赤面) まあでもお墓明るくていいよ!感動したので。すみません騙されました。ちゃんとこういうのに気づいて、勘違いしたままでなくてよかった。
20
水上バスの待合に大きな犬とおじいちゃん。奥さんのお墓参りだと思った。
21
ムラーノ島へ着いた〜。ガラス工芸の島。客引きにガラス工房のおじさん。うるさい俺は今ガラスじゃなくて猛烈にコーラが飲みたいんだ。どこかにない?
22
スーパーを見つけて歩いて行ったらガラス屋尽くしのアーケードをめちゃ歩かされる。この島は全員グルだ。ガラスを売ることしか考えてない。スーパーのDespar Muranoという店があった。ちょっと見ていこ。
23
レタスは本当にどこの国でも終わってるので、本物の「日本すごいポイント」としてカウントしてもいいかもしれない。肉も売ってるけどブリーチ出すぎててこれも終わってる。あ、「これ一つでかんたんセット」みたいな感じでベーコンとにんじん、玉ねぎと塊肉が売ってる。ちゃんとスーパーしてる。8.88€。
鶏むね肉は1kg/9.29€だから100g/0.92€として139円?日本の物価の倍。鶏むね肉計算式がやりやすすぎるな…。一方でハムスライス専門おじさんがいたり、チーズやワインはモリモリだ。そういう国だ。物価だけで測れない話がたくさんある。
24
コーラは1.5€表記だったと思うんだけどレジで2€。手元で何かされたかもしれんけどわからない。そんなおばさんにはホテルでもらったセント硬貨をたくさんプレゼントだ。仲良くしようよ。
25
ガラス屋さんを何件か見たけどあんまりピンと来ず、モノにそんなに興味ないんだなと思い至りました。モノの先にいい経験があったりすると買うけど!カメラとか。グラスとかも見たけれど、まあなくても…みたいになる。
26
レストランに入ってエビとズッキーニのパスタを食べる。あと食後にコーヒー。しめて21€。席料入りで23€?金額を考えるな気絶する。エビがプリプリでおいしいトマトソースのパスタでした。どこかでイカスミパスタを食べたいなあ。
店主さんっぽい刈り上げた頭のすごいしっかりしてそうなお父さんが信頼を作ってくれてる気がする。にこやかじゃないわけじゃない。働いてた喫茶店のマスターがこんな感じだった。
27
することがないので写真だけ集中してパシパシ撮る。島の奥の方まで来たらおじさんが音楽をかけながら漁の網を直している以外、音が全部なくなった。人がいない。小学校があって、授業中なのか、こちらも静かなままだ。太陽が芝生にばんばん当たって美しい。静かにバスケットのゴールが立っている。黄色い校舎。ここで育つってどういうことなんだろう。
28
通りの奥に海が見える。そっちに行く。
29
急に世界はここで終わりですよ、みたいな景色が出てきてびっくりした。海で道が終わっていた。ちょっと桟橋で座っておく。1人なので、旅程はどうとでもできる。
30
引き続きムラーノの裏の方を歩く。人っこ1人いない。最高です。どこかの窓からiPhoneのアラームが聞こえる。自分と同じ標準のやつ。
31
ドゥブロブニクでもそうだったけど目が焼ける〜…目の色がそこまで深くないからサングラス持ってくるんだった。そんな日差しの中でどの花も綺麗。紫陽花が盛りのようで、ここでは雨の花じゃないんだな、と思った。
32
ガラスのアクセサリーを少しだけ買って本島に戻ることに。トイレ行きたい。どこにもない。フェリーに乗ったらどうやら逆だったので二駅乗って降りたけど、本島いける?って聞かれたおっちゃんたち(「maybe」と言うしかなかった)がそのまま運ばれて行ってしまった ごめん🙏 乗り換えて逆の方へ。
33
乗客が昨日のピザの箱持っててワロタ それ共通なのかよ!
34
島の外壁に船が立てた波の高さまで海藻が生える。1番上は新芽の緑で、その下は紫。きらきら反射していて綺麗。
35
本島に戻ってきた。鳩が肩スレスレを通って道の終わりの水路を右に曲がって消えていく。人でなければ、どこも通れる。
36
景色を撮ってたらわんぱくキッズがポーズとってくれたので親指立てておいた。映ってくれればいいのに〜。スーパーに入ったらまた会った。レジで先譲ってくれようとしたので大丈夫だよ〜とゆずる。いい子たちだった。
あと女の子だった。気づかなくてごめん。なんかチョコエッグみたいなの買って外で開けてた。自分はESTA THE pescaとか言う謎のドリンクを買った。りんごジュースのような紅茶のようなでも表紙の写真は桃のような…なんだこれ。あと膀胱がヤバい。
37
街の真ん中にGoogleあるなと思ったらHotel ジョルジョーニのGだった。ごめんジョルジョーニ。猫を撮ったりしている。ときおり木の匂いがしたりする。工房があった。
38
俺は治安が悪い街で育ったからスリをするやつはわかる、とかは全くないので全方位怖い とりあえず観光客ぽい人たちの近くにいよう
39
行きたいパブの近くの橋で開店を待っている。ゴンドラがたくさん通って楽しい。
40
交差点ではゴンドリエーレが「通るっすよ〜!」みたいな声をあげていて、ぶつからないようにしている。歩くとわかることと同じくらい、止まるとわかることもあるのかもしれない。
41
きたかったパブにきたよ〜!店長さんかっこよくて笑う。めっちゃいいヒゲミドル。疲れててよい。二日酔いかな。胸元までシャツが開いててそこにかかってんのが色気がない老眼鏡なのめっちゃよい。いいおっさんはいい…
42
TAPが21本も!1番のborder line、水のように飲めるピルスナー。サイコー!イタリアのビールたくさん飲んじゃお。おっさん注ぎ方もかっこいい。2杯目は16番のBLANCHE、字面的にホワイトビールかな。正解!うまい!天才!そして充電10%!切れたら帰れるかわかんねえ!
43
おっさんの動きが最高〜!酒が進む〜!12番のトルトゥーガをでかいサイズで頼んだ。香りが良いAmericanIPA。テイスティングもさせてくれた。店内には外貨が磔になってる一角があって、ここに野口英世を永遠にぶっさしときてえ…俺が初めの1人になりたかった。日本人用心深めだからか、日本円がない。本当にたくさん貼り付けてあるんだけど日本円だけないな…次行く人に譲るから、行ったら誰か教えてほしい。店の名前は「Il Santo Bevitore craft pub」、ビールのクオリティはめっちゃちゃんとしてます。
44
別のお客さんがお店のグラスを買って帰っていった。その発想はなかった!ありがとう!ベネツィアグラスはそこまでいらないけど最高の店のでっけーグラスは欲しいよ!
45
結局1リットル超えてもう一杯頼んだ。こんなにおいしいビールを飲めると思ってなかったところで飲むのは本当になんというか僥倖です。最後の一杯は外に出て飲む。まぶしい。暑い。でもベネツィアが一撃で好きになるようなありがたさがある。
46
吐くとき運河に吐いたら怒られるのかな(1時間しか経ってないのに飲み過ぎ)
47
グラスも買えて支払いもできて、写真も撮ってもらえました。最高のお店でした。フードの金額が払えてなくて戻ったけど、大丈夫よ、とのこと。ありがとうおっちゃん。グラスは3€。たくさん飲んで15€。旅行を続けたい気持ちが蘇った。この場所にまた来たいなと思った。そういう場所が見つかって良かった。
48
(ここから充電喪失したので思い出して書きます)
49
水が欲しすぎてスーパーを探す。近くにある。充電2%。
50
水をゲットしました。0.41€、やっすい水もある。10セント以下のおつりは出ないみたい。別によい。列の後ろに並んだのが日本人で、酔っていたので話しかけたら旅行のよう。このあとはパリに行くらしい。どうも、で別れるのはひさしぶり。
51
漏れそう
52
水上バスに乗りサンマルコまで。そこまで行けばたぶん道と地図を覚えている。何度も確認してサンマルコに行けることを確かめる。駅に止まるたびに車掌さんが綱で船を繋留する。綱という感じがした。糸、紐、縄、綱。
53
大運河をぐいーっと南下してリアルト橋、アカデミア橋をくぐる。アカデミア橋かっこいいな。酔いが定着してきた感覚がある。救急船が爆速で混み合った運河を走り抜けてできた波をゴンドラ乗りが乗りこなして、揺れをほぐして行くのが見えた。バスは大きいからそこまで揺れない。ゴンドラ乗りはこれも教わるのかな。おしっこ漏れそう。
54
サンマルコで降りる、もうダメだ。ペンギン歩きする。階段は下りの方が膀胱にくる。
55
シティトイレの表記。シティトイレ!?マジ!?1.5€!?安い!!(安くない)
需給の一致半端なすぎ…完了後、外に出て自然に出た鼻歌『私は最強』だった。酔いすぎ。
56
サンマルコ広場が分かれば大体位置がわかる。聖堂の通路を通って塔の北まで。見覚えがある店と道を探したら、あった。一発!我ながらすごいなと思った。方向感覚がかなりありますって履歴書に書きたくなった。
57
(ホテル到着、充電完了しました)
58
少し休んだ。そういえばそんなにご飯は食べてないので、充電してもう一度ご飯探しへ。サンマルコ広場を通っていく。大いに水没しているが、サンダルなので気にしない。くさめの潮水に足がつかる。子どもだけはひたすら楽しそうにしている。ペットボトルが浮かぶ。アフリカからの移民だろうか、靴を覆うビニールを売っている12€とかふっかけてて、全員にドン引かれてて面白かった。酔ってるからもはや足が浸かってるのは気持ちいい。でもきたねーんだろうなこの水。ちょっとでも怪我してたら入るのはやめとこうね。破傷風とかあるよね。
59
水路は自由で駅は片方ひとつにしかないので、どっちから来たのか、どっちにいくのかがめっちゃ大事というか、見てないと間違った方に乗ります。Googlemap見て、方向見て、行きたい方向の逆から来たバスに乗りましょう。間違えても駅は一つなので、乗り直すのはめっちゃ楽です。それはいいかも。あ、でかい駅はABに分かれてる時あるから気をつけてね。逆にわかりやすいけど。
60
バス待ち。ラフな格好したお兄ちゃん、バス会社関連のセキュリティだろうけど余裕で銃持っててやや怖い。銃を知らないので。
61
水上バス講座を開いた直後に普通に間違えたの乗ってしまったので、閉店が近い目的の店は諦めてアカデミア橋を撮り直したりしにいく。リアルト橋も夕焼けどきだから、今撮っちゃおう。結構酒入ってることは忘れずに気をつけて行きます。
62
足がキシキシしてきた。イラつく(自分で入ってった)
63
アカデミア橋もリアルト橋も綺麗でした。リアルト橋はなんというか「見覚えがあった」。ベネツィアの風景として色んなところで使われてるからだろう。すごい人だった。FOEのバラ配りカスもいた。
64
一旦荷物置いて、近所に夕飯を改めて。近所の良さそうなお店に入った。イカスミパスタが良かったけれど見つけられず、ピザ窯が目に入ったのでマルゲリータにした。あと白ワインをグラスで。秒速で焼きたてが出てくる。そして切れ目なんて入ってなくて、食べるだけ。手元で8等分に1個ずつしていく。スキンヘッドのウェイターさんが白ワインを持ってきてくれたら店員さんがみんな笑ってたのでどうしたの?という視線を向けたら、famous waiterとのこと。そうなんだ。ピザはマジでおいしい。今まさに釜で焦げたバジルってこんなに香るものなんだと初めて知った。白ワインもうっまいなこれ…コンビネーションでいったらベストとはちがうんだろうけど、それでも個々でバチうまい。
65
生ハムがぶら下がってることよ
66
流行ってたら名店の法則、イタリアでも通用しますね…素材の回転が加速するから正しくはあるとも思います。喫茶店で働いてた時もブレンドが常に挽きたてだったから一番美味しかったぽいし。
67
ってか本当にバジルがうまいな…!醤油舐めるために刺身食うみたいな話だけど…!
68
famous waiterの人は挙動がやや少し変で、障がいを持っているのかもと思った。少し気になった時点で、自分の中にも違いを感じる目がある。自覚的であった方がいい。
69
お腹いっぱいなのにバジルがうまい…!何回言わせんねん…!すっげえ上等な寿司屋のすりたてのわさび…!
70
ふと思い至ったけど「水を頼む」のってマナーなのか…? 酒飲む時でもはじめに頼む人いるし、どこのテーブルにも水って置いてあるな…?これはあとで調べてみよう。(※明確にルールはないけれど、酔い過ぎないし酒を変えた時に舌をリセットできるし、席料として頼んじゃってもいいんじゃない?みたいなのがよく出てきました。)
71
店を出た軒先で重たいタバコを吸ってるダーズリーおじさんみたいなのがいてタバコ吸いてえ…ってなったけどこれは友達のせいで、キャンプとかエモいときに吸いたくなってしまう
72
スーパーに行く。水を買う。
73
昨日の夜のピザ屋の「フレンド!」のお兄ちゃんの店は長蛇の列。がんばってな〜
74
水を買って宿に戻る。足元をやられてる人が沢山いてそれもまたよい。結局ベネツィアを楽しんでしまえて、とてもよかった。明日はプラハに行きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?