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東京をあるく 1.佃 

遠くに出かけることは多分しばらくできないので、お金をできるだけかけずに近くの場所を歩き回って、写真をたくさん撮っていきたい期間です。ということで今日は佃に行きました。「佃煮」の佃です。

3月のライオン(今月新刊出るよ!)という漫画が漫画の中で一番好きなのですが、その舞台として出てくるのがこの月島周辺です。海に面し、というか東京湾にある島で、橋ができるまでは渡しの船が出ていたという場所。漁師が移住して歴史が始まり、現IHIの石川島の造船工場で栄え、今はすべてが過去のことになって静かに、でも活気よくあり続けている場所。カメラを買って初めて外に撮りに出かけた日にも、ここ月島に来ました。今年の本当に初めのころ。

自分は東京生まれで東京育ちではあるのですが、飲食店すらまばらだった住宅街の中の住宅街に暮らしていたせいで、背景がちゃんとある街にとても惹かれます。胸を張れるものが小松菜しかねえ。

昼前から動いてしまいたいのをぐっと我慢して、午後2時くらいに家を出て数時間撮ったり歩いたり休んだりしました。見出しは駅を出てすぐのマンションの裏手の小道です。

・石川島資料館
まずは月島駅を出て石川島資料館へ。日差しはまだ酷な感じだったけれど、子どもは太陽を恐れないなと思いました。

こどもに太陽は効かない



昔のころ、もっとこのあたりが「島」だった頃の歴史が見られました。IHIが運営しているようで、場違いに洒落た感じの受付嬢みたいな人がけだるそうに受付でネットサーフィンをしていてよかった。造船に携わってきた人たちの生活、みたいなところよりはIHIのこれまでの技術がどうだったかみたいなところにかなり力が割かれていた感じで、そこはちょっとどうでもよかった。ただ当時の活気とか、この場所(資料館を1Fに持つ高そうなマンション)の昔の話がわかると、いろいろと紐づく感覚があって、来られてよかったなと思います。

殺人的な日光 よどみ切った水の匂い 気持ちいい風

・日の出湯
その足で銭湯へ。
地元の人しか行かないような銭湯でした。3月のライオンではたまに言及されていたけど、家を増築してお風呂を作ってから行ってないって話があった気がする。「ぬる」「中間」「あつ」みたいな区分があったけど
・「ぬる」…人間が入ることを想定していない電圧の電気風呂
・「中間」…強力ジェットで体感50度の熱さを誇る
・「あつ」…46度
みたいな感じだったので10分くらいでしっかりダメージを負って外に出ました。対戦ありがとうございました。

銭湯の前のベンチでダメージをやりすごす

・住吉神社
佃の真ん中にある神社です。ひっそりとしていて見るものはそこまでないですが、暮らしの中にある神社という感覚がかなり好きです。ロケーションはほんとうによいものがあります。

鳥居は川沿いの道に面している
手洗場の上には漁をする人の彫刻

・佃煮 天安
いちど買ってからずっと好きな佃煮屋さんに今回も行きました。
ライオンのひなちゃんちのモデルということもあってはじめは行ったんですがカツオの佃煮がおいしくてしょうがなくて来るたびに買っています。雰囲気もとても好き。実家近くのおばあちゃんにクール便で送ってあげた。

低い家々 奥にビル

・そのあたりを歩く

祭りの何かだと思う。たくさんの木の柱が町中にあった。
鳥居?が立つ。
この景色を見ると佃だなと思う 魚が跳ねる


特にオチとか面白いこととかはないですが、お盆の空気感というか、ここにもどこかから人が帰ってきている雰囲気を撮れたりするかなと思って来てみました。あまりやっぱりそこまでは掴めなかったですが、やっぱりこのあたりは好きだったので、次は寒くなってきてさみしいときに来ようかな。もんじゃとかもいつか食べてみたいな。

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