質感があることの大切さ
地元の大型書店が、フロアを移って営業を再開しました。
それにつけて思うことは、そこを訪れる者の立場からすれば、店は”人”でもあるけれど”場所”だということです。
本は電子じゃなくて紙がいい。
LINEよりビデオ通話より対面でのコミュニケーション。
そういうことと同じで、中で立ち働く人が変わらないにしても、空間そのものがその店を体現しており、場所が変われば店も変わります。
現に、私の周りでも「変わった」と評する人が多いです。
質感があるということは、人の感覚、五感にはたらきかけるということでもあります。
”場所”は人の五感を刺激します。
私は書店を開きたいと思い、それはインターネット上ではなく店舗を持ちたいということでもありましたが、それが難しいこともわかっていました。
それなのになぜ”店”にこだわるのか。
その理由が、リニューアルした書店からわかった気がします。
今までも空間内で変化はあったけれど、”場所”が変わったのは初めての店。
開店当時から私はよくその書店に通っており、地元を離れた期間もあれど、戻った時には”場所”としての懐かしさを見出していたものです。
それが変わってしまう、その変化は少し寂しいものだったので、質感があることが人に与える影響の大きさを実感しています。
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