黒いスペインと陰影礼賛#4
1.19世紀末スペインのエスパーニャ・ネグラ
2.大陸の西と東の外れで衰退し続ける2つの国の表現の近似
3.ガウディの中の黒
4.とにかく明るいサクラダファミリア
4.とにかく明るいサクラダファミリア ・ガウディは、完成に400年かかると言われていたサクラダファミリアの建
築家であり、死ぬ直前までずっと建設中のサクラダファミリアの横に住ん
でいたという自己犠牲的な所や植物を手本にしたという日本人うけしそう
な逸話で有名だが、建築としてどこがいいのか言語化ができなかった。
・しかし、この闇の有無は、ガウディの建築そして現在未完のサクラダファ
ミリアが感銘を受けるものかどうかを判断する材料になりえる。
・もちろん、サクラダファミリアは現時点では未完なのでまだその判断は難
しい。2023年の現段階で言えることはこの教会にはまだ2つの可能性があ
るということである。
・1つは闇を持つことでコロニアグエルの様に感銘をうける建築となる可能
性であり、もう1つは、ステンドグラスは確かにに鮮やかだがあまり感銘
を受けないとにかく明るい教会になってしまうという可能性である。ぜひ
前者となってほしい。