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大相撲初場所中日

今場所は、溜席ではあるものの西の6列目ということで、一般の溜席に比べると一段上がった席
そのぶん臨場感には欠けるが、左右に席がなく、前の席に用意されている報道用の机にも誰も来ないので、とても余裕のある観戦になった

この席が場内放送スタッフのすぐ斜め後ろということで、ここでは、あまり知られていないだろう大相撲本場所の場内放送について紹介する

場内放送のもっとも目立つ役割は力士の紹介と決まり手の紹介になる
三段目あたりから観戦していたのだが、その頃には、協会のユニフォームを来た明らかに若いスタッフが放送を担当していた
一人はまだ不慣れなのかどうも緊張している様子もあり微笑ましかったが、こちらは交替制のようだった
すぐ隣には救護のスタッフも詰めている

スタッフの隣にはテレビが置かれていてNHKの中継と思われる画面が見えた

スタッフは取り組みが進むごとに、用意した取組表に赤字で消し込みをしながら、読み上げていく
その時に、もっとも活躍しているものは単語カード
単語カードの両面に東西の力士の出身地、おそらく振り仮名付きの四股名、所属部屋が書かれており、それを読み上げていく

また、決まり手については、どうも、場内放送係が決めているらしく、勝負がつくとすぐに決まり手を放送していた

力士の紹介、決まり手の放送だけではなく、ちょっとした雑用というか取り次ぎみたいなこともしていた。審判委員の親方から呼び出しが何か頼まれ、呼び出しはその内容を場内放送係に伝えて事務局に?確認している姿もあった

呼び出しが土俵下審判にティッシュを所望されたようで、場内放送係にティッシュをもらいにくる姿もあった

場内放送係の前によくわからない箱があり、「突き落とし」と「引き落と」と書かれたライトがあったのだが、あれは何だろう

幕内以降は、場内放送担当がユニフォームの若手からから背広の中堅ベテランの印象の二人体制になる

一人はイヤホンを付け、設置された電話番といった印象、もう一人が場内放送を担当しているが、いずれも手慣れた雰囲気で屈託なく務めている
前の席の観客から話しかけられて応じているほどの状況

放送係は、本日の審判表や縦書きで一覧になっていて、こちらも赤で消し込みをしていく懸賞を記した紙を手元においている

決まり手の放送は、十両以下とは異なり、決まり手を決定する審判から、その都度電話があり、放送しているようだ

場内放送について、電話番の人がタイミングを示している様子も見られた

途中、物言いがついた際にビデオ係に繋がる回線が壊れてしまったかで、呼び出しが慌てて回線を取りに行ったのだが、その前に場内放送の電話で事務局と話している様子も見られた

さて、場内放送以外の話
ちょうど新序出世力士披露のある日で、若い行司が、出世力士が本日を持って番付に載せる旨の口上を述べていた

十両土俵入り2番前から行事が装束、足袋になる あわせて照明が強くなる、十両土俵入りから土俵下に水桶が置かれる

すぐ横を通る十両土俵入りではビン付け油の香りが立ち込めていた

取組で北の若が怪我をしてしまったのだが、土俵下で立ち上がれない北の若に救護係がすぐに向かい「車椅子」と一言、5-6人の親方が集まって対応していた
北の若が車椅子で退いた際に、呼び出しが塩を撒いていたように見えた

力士のなかでは琴栄峰の四股で上がる脚がとても美しかった、勝負には負けてしまったが。

お茶屋という仕組みは、いわばホスピタリティサービスということなのだろうか

明日の取り組みご披露を一つのイベントにする

さて、推しの荒汐部屋。関取の大青山も若元春がしっかり掴まえないまま出てるのか、あるいは出足が鈍いのか、体が軽くて入れ替われちゃうのか、敗戦。
若隆景も一瞬勝機もあったように見えたが、敗れ、全員が黒星
今場所は全く振るわないわけだが、部屋のスタッフにインフルエンザが蔓延しているとのことで、力士も罹患して、十分に稽古ができなかったのだろうか
いささか不本意だろう


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