コンラート・ローレンツの本を三冊も買ってしまいました。
お久しぶりでございます。
さっき古本屋てんとうふさまで百円均一を15冊も買ってしまいました。
うちの三冊は、コンラート・ローレンツの本です。
代表作の『ソロモンの指輪』、
『文明化した人間の8つの大罪』、
さらに
『人間性の解体』です。
『ソロモンの指輪』は動物行動学入門と副題が付けられていて、中学の国語教科書でも推薦図書に挙げられたりしている一冊です。過去に買っていたような気がしますが思わず買ってしまいました。
『文明化した人間の8つの大罪』。物騒なタイトルが付けられていますが、高度な文明のために人間は大事な何かを見失っていませんか?と問いかけられているように思います。さらに、『人間性の解体』。人間らしさってなんだろうと問いかけられている気がします。
今日買った15冊の中にはキラリと光るものも。シュテファン・ツヴァイクの『人類の星の時間』と題されたロマンチックな題名のノンフィクション作品です。世界史の様々なエピソードをまとめた、作品で、太平洋の発見のエピソードを皮切りにして最後の章はロシアソヴェト革命の立役者レーニンの話なんだそうです。15世紀から20世紀頭までの物語が展開されています。
他にもロシアソヴェトの数学者シェルビンスキイによる『ピタゴラスの三角形』なる数学入門書なんかも買いましたね。
さらに、カール・サンドバーグによるエブラハム・リンカーン大統領についての本格的な伝記も歯抜けで2冊買いました。第2巻南北戦争と第3巻民主主義の試練です。アマゾンに注文しましたが、第一巻は大草原時代と題されて貧しい丸太小屋で育ったリンカーンが、いかにして勉強を始めていきいかに出世していくかの物語が展開されていく模様です。第2巻南北戦争にはゲティスバーグのあの有名な演説のスクリプトも引用がされていました。
さらに3冊目にはリンカーンの暗殺そして国葬にいたるまでのことが記されているようで、黒人奴隷解放を押し進めようとしていた、リンカーン一代の人生を細やかに記しているというのは、来年2025年1月のドナルド・トランプ大統領再任を前に改めてアメリカの偉大だった大統領リンカーンに思いを馳せることも一興ではないかなあとは私は考えたりしたわけです。
あと、これ百円でいいの?と思った一冊は俳人加藤楸邨センセイの『芭蕉の山河 おくのほそ道私記』(読売新聞社刊)です。私は日和田町の一市民として、おくのほそ道は気が気でないわけです。学識深い加藤楸邨センセイが、芭蕉のおくのほそ道について、分析や研究の成果を一冊に収めた名著だと思います。新刊当初の定価は、3500円!いまなら5000円はくだらないでしょうね。いい買い物ができました。
先日もてんとうふさまにて、高木市之助先生の『貧窮問答歌の論』なんて一冊を買えたりしました。山上憶良が庶民の困窮ぶりを嘆いて作ったという長歌に返歌を添えた作品が貧窮問答歌なんですが、萬葉集の中のその一編だけを高木市之助先生は一冊の本で論じている。面白い一冊だと思います。
哲学者の中島義道先生も哲学を感じる作品としてこの貧窮問答歌を平家物語灌頂巻や方丈記共々に推しておられていたような?
私は出来るのであれば、梅花の宴の歌の論を書けるなら書きたい。折角新元号に萬葉集から採られたのだからこの梅花の宴の歌の論が書けたらと思います。
貧窮問答歌の論を買ったその時には、レナード・バーンスタインの評伝や2巻立てのジョン・レノンの伝記なんかも買いましたね。ジョン・レノン伝には、ビートルズ時代の作詞の訳やソロシンガーになってからの作詞の訳までも付録として添えられています。ビートルズは、ベタだけど、世界を代表する偉大すぎるミュージシャンだと思います。今やポール・マッカートニーとリンゴ・スターしか生きていないけど二人とも元気だよなあ。静かなビートルと呼ばれたジョージ・ハリスンは他界したけど、彼が出した3枚組の超大作万物は流転するにはエリック・クラプトンなんかもゲストギタリストとして参加してたりするからビックリしますね。
さて、私宛の荷物はなんだろうなあ?
ではまたヨロシク。
さらばじゃ。