3D酔い

ゲームが好きなのでよく遊ぶのだが、残念なことに3D酔いする体質なのである。

生まれてはじめて3D酔いというものに出会ったのはNintendo64の「スーパーマリオ64」で遊んだ際である。スライダーを滑るマリオの速度が上がるたびに猛烈に気持ち悪くなるも、3D酔いという現象を知らなかったばかりに

「なぜかわからないがマリオがスライダーを滑ると気持ち悪くなる気がする」

と思いながら遊び、寝込んだ。気のせいじゃない、思うな、休め。

その後何本か同様の3Dアクションゲームに手を出しては気持ち悪くなって遊べなくなり、スポーツゲームやシミュレーションゲームばかりやるようになるのであるが、数多ある「酔ってしまったゲーム」の中で人に教えると「そんなゲームで酔ったの!?」と言われてしまうゲームがあるのでお伝えしたい。

そのゲームとは、PS2「パネルクイズ アタック25」である。

そう、誰もが一度は見たことがあると思われる日曜の昼間にやっているあの「パネルクイズ アタック25」をゲーム化したものだ。

「いやいや、クイズゲーム、しかもアタック25のどこに酔う要素が…?」という声はわかる、なので説明する。このゲームには「チャレンジモード」という、TV番組の「アタック25」に出場希望のハガキを出し、予選クイズ・面接を経て本戦に出場して優勝を目指すという1人用のモードが存在する。

予選・面接も結構な難易度で慣れないうちは何度もここでゲームオーバーになってしまう。だが次第にクイズの内容や面接のパターンを覚えることで難関を越え、本戦への出場権を勝ち取り、司会の児玉清氏から「愛知県からお越しの、錬金術師の方です」(出身県や職業を選べる。錬金術師って項目も本当にある)と紹介されることも叶うわけである。

本戦も苦しみつつもここでも問題を覚え、時には運に任せ、ダメでも何度も出場し、何度目かの挑戦でようやく優勝。最後の国名を当てるクイズにも見事正解してヨーロッパ旅行も獲得。

…ここまでは良いのだが、なんと旅行の副賞としてデジカメをプレゼントされスタジオ内を自由に動き回れるというご褒美が待っているのである。

喜び勇んで1人称視点でスタジオ内をぐるぐると見回る自分、ものの数分で3D酔いが発動、ダウン。優勝したのになんでこんな目に…!

次回、PS2「A列車で行こう6」線路を引こうとカメラ操作していたら3D酔い にご期待ください。



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