やきゅつく 新人王事件
「プロ野球チームをつくろう!!」(以下やきゅつく)というゲームがある。他のハードでも作品は出ているが、個人的に一番遊んだのはドリームキャスト(以下DC)で発売された3作品だ。3作全部合わせてゲーム内の経過年数で600年くらいは遊んだと思うし、後ろ2作の選手成績をいちいちExcelで記録管理し、思い出した頃に眺めてはニヤニヤしたものである。
DCのやきゅつくはとにかく打高投低で波に乗るとほとんど負けなくなるので成績を確認すると、転生してドラフトに再登場した山崎武司がその全盛期に.461 93本 253打点というシーズン成績を残し、チーム成績も131勝8敗1分などと驚異的な成績を残したと記されている。
そんなとんでもない数字が残せるゲームなのであるが、そんなものを凌駕する前代未聞の状況が起こったことが一度あった。
何かというと「二年連続で新人王を獲得した選手が出現した」のである。
自チームではなくCOMの管理する近鉄の選手だったと思う。残念ながら選手名までは記憶していない。
まず最初の年、各リーグの表彰選手を見ていると近鉄に所属するそのリリーフ投手が新人王を獲得したという報告が入った。ホールド数こそまぁまぁ稼いでいるが「地味な結果だな…」とくらいにしか思わなかった記憶だ。
で、問題の翌年。またその選手が新人王を獲得しているのを見て目を疑ったわけである。なんで?
理由を考察した結果なのであるが、現実の新人王獲得資格者の条件として下記の決まりがある。
・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない
・支配下選手に初めて登録されてから5年以内
・投手として前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内
・打者として前年までの1軍での打席数が60打席以内
このゲームでも、これに準じて該当する選手の成績の判断し選ぶものだと思われる。
この中で注目すべきは3点目。そう、投球回数だ。
仮説だが、初年度にその投手が新人王を獲得し際に登板イニング数が30を超えなかったのではないかと推察する。
で、ここが重要なのだが、新人王の条件には「過去に新人王の受賞歴がない」という項目が設けられていないため、30イニング未満のこの投手は翌年も新人王獲得の条件を保持している状態と考えられ、結果二年連続で新人王を受賞というのが真相ではないかと考えている。そんなルールの穴の突き方があるか。
このゲームは他にも早熟の選手が10年に1回位入団と引退を繰り返す、泥棒がプールや室内練習場を盗んでいく、などまだまだおかしな話があるのでまたそのうち書きたい。