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Zoomでついにミーティングの日本語要約が実装されたので試してみた

(追記: 2024/11/01) 組織で要約を自動オンにする設定について書きました

(追記: 2024/08/22) Zoom Phoneも日本語要約に対応したのですが素晴らしいレビューがあったので共有します

(以上、追記)


先日、Zoomが提供する生成AIを活用した機能群、AI Companionが日本語にプレビュー対応した事と、ミーティング中にAIに質問できる機能やホワイトボードでのアイデア出しについて記事にしました。

記事中にて11月の対応予定としていた、待望の日本語要約機能が、US時間11月20日にリリースされたバージョン5.16.10(リリースノート)にて実装されましたので早速試してみました。

必要な設定の確認と、要約を開始するまで

管理ポータルの個人設定から、[AI Companionによるミーティング要約]がオンになっているかどうかを確認してください。オフの状態でグレーアウトしていてオンにできない場合は、アカウント管理者に有効化を依頼してください

自分が主催する全てのミーティングで自動的に要約開始することや、要約が自動で共有される範囲も設定可能

自動で要約開始をしない設定になっている場合、ミーティングのホストが手動で[要約を開始]する必要があります。要約が開始される前の会話は要約の対象にはなりません。

要約を開始すると免責事項が表示される
AIを使ったどの機能が今有効になっているかは、全参加者が確認できる

実際に要約してみた

今回はNHKラジオニュースより、11/21日午後7時のニュース(30分)を聞かせて、要約しました。<AI Companionによるミーティング要約>ではクラウド録画は不要です。ミーティング終了後、数分でメールとチャットで要約が送られてきます。

30分の幅広いトピックをコンパクトに要約

チャネルミーティングや、[継続的なミーティングチャット]が有効になっていたりすると、要約結果は該当チャネルにも表示されます。

一定以上の長さがある場合は折りたたまれる
(チャネル画面のカレンダーマークからチャネルメンバー向けのミーティング招待ができます)

もちろん、モバイルでも同じ要約が確認できます。

上記の赤枠内に「最終編集日」とあるように、議事録の内容はPC、モバイル、ブラウザ、どこからでも追記修正することができます。今回はニュースを題材にしていることもあり非常に高い精度で要約できていますが、実ビジネスでのミーティングを振り返ってみると、アジェンダが不透明だったり、議論があっちにいったりこっちにいったり、AIはおろか、人間ですらメモを残しづらい打ち合わせも起こり得ます。そういったケースを考慮すると、修正機能が用意されていることは非常に重要で、「AIに要約ドラフトを書いてもらい、必要に応じて修正する」ぐらいに捉えておくのが良いのかなと個人的には考えています。

PC/Macから編集する場合
管理ポータルの要約リストから該当要約を選択して編集する場合

新人の議事録係が同席しているとイメージすべし

上述したように、人間でも議事録を作りにくいような打ち合わせはAIにも作りにくいようです。しばらく使ってみて感じる経験則からの精度を上げるポイントは、打ち合わせに新人の議事録係が同席していると想定して、
「今日のアジェンダはxxです。1つ目…」
「本日の打ち合わせはxxについてのご説明、デモ、質疑応答という流れで進めさせてください」
「次の議題に移ります」
「次回のアクションは、xxさんがxxをx月x日までに完了させてください」
といったように、"新人議事録係"が分かりやすいようにファシリテーションすると良い要約が生成されやすい印象です。(個人の主観です)

まとめ

すでにグローバルでは22万アカウントでAI Companionが有効になっており、約280万件(10月末から約3)のミーティングを要約しているそうです。今回、日本語を含めた33言語が追加サポートされることで、より多くのライセンスユーザが追加費用なく、AIによって議事録作成の負担を軽減してもらえるとよいなと願っています。

サポート記事(ブラウザの翻訳機能をお使いください)
Using Meeting Summary with AI Companion

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