アプデによりDeckで死んだスノブレを蘇生させた
スノウブレイクはいいぞ。かわいい女の子によるTPSと癖に刺さる衣装の数々。天井でピックアップ確定のガチャに、何より公式が反ポリコレを明言している。
創作くらい好きにさせろや、を地で行くスタイルは多くのゲームメーカーが見習うべき点だと言える。
そんなスノウブレイクはSteamDeckに非対応と表記されているが、互換ツールをProton Experimentalにすることで普通にプレイできていた。
先月の大型アップデートまでは……。
仕方なくPS4コントローラーにiPhoneをセットして遊んでいたが、さすがに性能差がありすぎて戦闘ではカクつく。画質を最低に落としても改善しないのでこれは厳しい。
ここでSteamのコミュニティに同じようなユーザーがいるのでは…!と今になって思いついた。
スレッドはすぐに見つかった。海外勢も同じようにDeckで楽しんでいると知って親近感が湧く。
前半は「アプデ以来戦闘ができずに落ちる」「ワイもや」的な投稿が多かったが、中盤から解決策を提示するユーザーが現れて流れが変わる。
「動いたで!おおきに!」的なコメントが多く見られたので危険性は少ないと判断して実際に試してみた。
スマホ対応のソシャゲなのでセーブデータはサーバー上のはずだし、最悪再インストールすればいいだけ。現状で遊べないのならリスクは少ない。
とはいえここからは自己責任で。
最初にベースにしたのはこちら。Deckで完璧に動いたと報告があったので試してみる価値はある。
まずはSteamDeckをデスクトップモードに切り替え、次にSteamを起動。スノウブレイクのデータが入っているフォルダを開き、その中にファイルを追加。
最後に起動オプションを設定すればOKとのこと。
流れだけ書くといかにも簡単そうだが、実際には多少の試行錯誤が必要になった。まずは追加ファイルの「fix.sh」の中身だが元は
#!/bin/bash
exec ${@//-steamapp//}
上の2行になっている。起動オプションは
./fix.sh %command%
これだけだった。ところが権限を実行可能にしても起動するが戦闘直前にクラッシュする状態から変化なし。
本体容量がカツカツでSDカードにインストールしていることも関係しているのかもしれない。だがここで諦めるわけにはいかない。
投稿を読み進めていくと同じように短いスクリプトでは動かなかったという人がいた。その人は起動オプションをフルパスで記入することで解決したらしい。そして神が現れる。
この方法ではゲームのフォルダ内でターミナルを開き、ターミナル内でファイルを作成した。スクリプトは以下の通り。ちなみに保存した際にファイル名が「fix.sh.save」となっていたのでフォルダでファイル名を変更し「.save」を消したが、そこは特に引っかからなかった。
#!/bin/bash
# Iterate through all arguments
for arg in "$@"; do
# Remove the substring "-steamapp" from each argument
modified_arg="${arg//-steamapp/}"
# Add the modified argument to a new array
modified_args+=("$modified_arg")
done
# Execute the command with the modified arguments
exec "${modified_args[@]}"
Deck本体のみで作業したため画像内の7( "ctrl+x" then "y" then "enter" )ができず以下のsudoは使わず、プロパティの権限から変更したが問題なく動いた。
sudo chmod +x fix.sh
最後に起動オプションだが以下は共通。
/SNOWBREAK/fix.sh %command%
最初のスラッシュの前にも親フォルダの位置が記載されているが、ここはフォルダのアドレスバーをコピーすればOK。
さあ、これでどうだ。と起動してみるが今度はそもそも立ち上がらない。前進どころか後退するとは……。若干焦ったが一つずつ確認していくしかない。
試してみたのは起動オプションを
./fix.sh %command%
このショート版にすること。しかしこれでもまだ変わらない。ここで動画解説ニキがいたので、見ていた配信を閉じて先に解説を見る。
これでスクリプトにミスがないことはわかった。ここで外部キーボードを使わなかった(そもそも持ってないので使えなかった)ことが失敗だったと気づく。起動オプションの%command%の前にスペースが入っていなかった……orz
入力欄の隠れる仮想キーボードだから仕方ないと思っておこう。なおこれでも起動しなかったが、プロトンのバージョン9-11で動いたという報告があったのでProton ExperimentalからGE-Proton9-1にしたところ問題なく起動した。
今回の更新のお目当ては写真のエンヤ。姉キャラだけど登場キャラの中では最年長でもない19歳、つまり『バブみ』を意図したキャラ設定である。
「そんなら用意されたバブみでいいのか?」「」
所持キャラとのシナジーだとか、単体火力だとかは一切無視して天井分まで貯めた石を解放した。
もちろんすり抜けなしの方である。大変残念なことに一部の衣装が取り下げになり、その措置の直前に購入の機会があった。
ゲーム開始のタイミングが遅く、配布でもらえなかったが不平も不満もない。むしろ取り下げせざるを得ないのに現バージョンで実装されたキャラの肌色面積は減っていない。デフォ衣装ではむしろ一番大きい気がする。いいぞ運営、もっとやれ。
今回対処が遅れたことに年齢を痛感した。10年前ならクラッシュした直後にググるなり、コミュニティを見るなり思いついていただろう。
かつてのガジェオタの気質はかなり薄まってしまったようだ。それでも調べて試せば大抵のことは何とかなる。
フレームがやや落ち気味だったので画質設定を少し下げたが、それでも中がベースでレンダリング精度は100オーバーで60fpsで安定している。
こういう調べたり、試したりする作業は意識的にやらないとサボってしまう。その点でもSteamDeckでやる意義は大きい(過言)。
そのモチベはどこからか湧くんだ?と問われれば「エロは偉大」と返すしかないだろう。
あ、スノブレは水着までなんで健全です。刺さるキャラがいたら気軽に始めてみよう!
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