【内定ゲット】就活で意識してたこととか全部書く。
就職活動(転職活動)が終わりました。
次の職場は自分にとって最後の職場にしますが、就活中のマインドは今後も大事にしたいので、忘れないうちに残しておきます。
※表記が「就職活動」だったり「転職活動」だったり揺れていますが、これは無職期間を経ての転職であることが理由です。働きながらの就活は転職活動って感じがするけど、そうじゃないので。
新卒の就活ではない、というところだけご理解いただけますと幸いです。
私の経歴
私は脛に傷ある系です。
これは犯罪とかそういうことではなくて、例えば大学に長くいたとか短期で複数回転職してるとか、そういう系です。
採用の場においてネガティブな評価を受けるポイントが山ほどあります。ネガティブ役満の自信があります。
全部を書くつもりはありませんが、それこそ大学は4年生になった時点でフル単しても卒業できない状態だったし、職歴は四捨五入したら2桁だし、業界も職種も割とバラバラです。
転職エージェントから「一般的な指標として、転職回数は年齢の10の位より大きいとネガティブ評価になる」と教えてもらいました。
私は30代なので、転職回数が3回を超えると多いわけですね。
職種についても、直近数社はITのエンジニアですが、その前は教育だったり営業だったり色々やってきました。
色々やった結果ITに流れ着いた感じです。まぁこの業界は気に入ってます。
就活で必要なマインド1:軸を定める
良くいえばバラエティに富んだ、悪くいえばバラバラの職歴だと、軸がなく適当な印象を持たれます。
もし私が面接官の立場で、自分と同じような職歴の人を面接するとなったら確実にそこを詰めると思います。
「新卒から10年この職場で働いてきました」「営業一筋で3社やってきました」とかだとわかりやすい。あー継続力あるんだなって思う。
個人的には同じことを続けている人のがベターだとは思っていないけれど、一般的にはそっちの方が良いとされているというか、評価指標としてわかりやすいよね。
そう、「わかりやすい」でしかないのですよ。
つまり、軸がブレブレだろうが職場を転々としていようが、そういった行動をした理由をしっかり語れたら良いのだと。個人的には思います。
で、今回自分の中でここがスッキリしたので、その整理方法?みたいなものをちょっと共有します。
①本音ベースで自分の目的を探る
生きる上で目的とかゴールとか、そもそも設定していないと思いますけど。
転職面接の場合「なぜ前の会社を辞めたのか」「なぜ今回転職活動をしているのか」と聞かれます。それはすなわち「あなたはどういう目的やゴールを目指してこの道を選んだのですか」という質問です。
それに答えるためには、自分の人生の目的を自覚しておく必要があります。
「いやいや、そんなの考えてないんだけど」という人、安心してください。
そんなもの普通は考えていません。でも、面接でちゃんと答えるためにはそれを考える必要があるのです。今から考えましょう。
で、ここで大事になるのが「面接で答えられるいい感じの答え」の前に、まずは自分が本心で思っていることを自覚することです。
例えばお金持ちになりたいとか、モテたいとか、有名になりたいとか、なんでもいいです。ここは人にいうところじゃないので、とにかく自分の気持ちに正直になって、心から納得できる答えを探りましょう。
ちなみに私は「カッコイイと思われたい」です。
後輩から憧れられたいし、友人から尊敬されたいし、上司から一目置かれたい。街を歩いていてキャーキャー言われたいし、合コンでモテたい。
・・・というのは言い過ぎですが、まぁそんなところです。
Rolandばりに「自分カッコええやん」と思いたいのです。
②人に言える形に整える
自分の本音がわかったところで、次にそれを「人に言える形」にします。
長年連れ添った家族や友人ならまだしも、初めましての面接の場で「私は全人類からモテたいと思っています」なんて言ったらどうなるか。想像に難くないでしょう。
なので、それをうまいこと言い換えます。
言い換える時に気をつけることとして、「嘘にならないようにする」があります。
「カッコイイと思われたい」をいきなり「人の役に立ちたい」にするのは無理があります。ここを直結させると自分の中で「嘘ついてる感」が出てきてしまうので、これはやめましょう。
ではどうするか。
本音が「カッコイイと思われたい」であれば、じゃあどういう状態であればカッコイイと思われるのか、を考えます。人助けしてるやつってかっこいいよなーとか、オシャレなやつっていいよなーとか、家族養ってるのってかっこいいよなーとか。そういう感じ。
例えば本音が「金持ちになりたい」であれば、金持ちになってどうしたいのか、どうやって金持ちになりたいのか、等を考えます。
金持ちになって高級外車を乗り回したいとか、タワマンに住みたいとか。そのためにフルコミのスーパー営業マンになりたいとか、起業したいとか。
で、この後が大事なんですけど、そこからさらに「面接で言える感じ」にします。
金持ちになりたい→なぜならタワマンに住みたいから→そのためにスーパー営業マンになって稼ぎまくりたい
というルートであれば、自分の軸は「会社に最大の利益をもたらせる人間になりたい」で良いと思います。
③過去の転職理由は「後付け」で良い
これ、当時の理由と今改めて振り返って思うことって違うと思います。
「あの時はこれが嫌で辞めたけど、今思うとこうだったよな」っていうの、あると思うんです。それで良いと思います。そして、それをそのまま言って良いとも思います。
先の金持ちになりたい人であれば、「自分は会社に最大の利益をもたらせる人間になりたいと思っており、前職は〜〜〜という形で活躍できると思って転職しました。しかし〜〜〜があって退職しました。今振り返ると〜〜〜が〜〜〜だったのだと思います」みたいな。
過去のことなので「こう思って行動したけど、ここの検討が甘かった」というフィードバックを自分でやっちゃって良いのです。
「今振り返ると正直未熟だったと思います」って言っちゃって良い。なぜなら採用担当も「こいつ未熟じゃね?」と思うから。で、そこを自分から言うことで「こいつは自らの未熟さを自覚していやがる・・・!」という良い評価につながる気がします。
ただしここで大事なのは、全部の理由が「自分の軸」で一貫していること。
「この時はこういうことを思っていた」というのも、自分の軸の範囲内であることが重要だと思います。
就活で必要なマインド2:自分は「商品」である
①メリデメの両方を伝える
就活において、求職者と企業側で一番認識の相違があるのがここだと思っています。
求職者は自分を雇ってほしい一心で良いところをアピールし、悪いところをいかにネガポジ変換するかに尽力している気がします。
「僕のいいところを見て!」「こんなにいいところがあるから買いだよ!」と言いたくなる気持ちはわかります。自分には良くないところがたくさんあるけど、良いところを見て評価して!と思います。
でも、自分がモノを買う時ってメリットだけを見て判断するわけじゃないと思うんです。
「あーこれほしいけど高いなー」と買うのをやめる時もあれば、「この機能はしょぼいけど、まぁいいでしょ」とポチるときもあります。
大事なのは、メリデメの両方を見た上で判断するよねってことです。
面接においても同様だと思っています。
企業にとっては採用は買い物なので、求職者の良い点と悪い点を両方見た上で買うかどうか判断します。
「デメリットがあると即NG」ではないのです。
例えば私は未経験からエンジニアになったので、情報系の大学を出てずっとITやってるような人と比べたらITスキルは赤ちゃんです。
それを「いや、私は自分なりに学んできたので知識あります!」と言うのは無理あるよねっていう。それよりも「そういった人たちと比べたら知識やスキルが劣っている自覚があるので、勉強頑張ってます!」の方が良い。
企業側が「こいつ、ここ弱いのでは?」と思っているポイントを求職者も自覚しているよと伝えることが大事だと思うのです。
スペック見る限り明らかにバッテリーの持ちが悪そうな商品について、「いや、これはバッテリー持ち悪くないです!大丈夫ですよ!」と言うのではなくて、「正直バッテリーの持ちは良くないです。頻繁に充電が必要になるのでそこはデメリットだと思います。ただ充電が減ってきたらアラートがなるので、突然落ちる心配はないです」と言ってもらった方が印象良くないですか?という。
つまり、自分の経歴やスキルを良いように言うのではなく、悪いところは悪いと認めた上で「でもここは良いよ」「こういう見方もできるよ」とアピールするわけです。
企業の採用担当はおバカじゃないので、こちらが小手先の言い換えを発動したところで簡単に見破られます。
②お役立ちポイントを明確にする
自己PRや志望動機でよく言われる「企業に貢献できるか」という観点について。個人的にはこれ、「貢献」という言い方がデカすぎて違和感です。
貢献っていっちゃうと、社会貢献!売上貢献!みたいな大きなことに感じてしまいます。私だけですか?
私としては、もう少しスケールを小さくして「お役立ちポイント」くらいで良いと思っています。
「(前職でやってたので)その言語扱えます」とか「(営業やってたので)顧客対応苦じゃないです」とか。その程度で良いと思います。
カッコ書きの部分はその根拠ですね。根拠込みでサラッと言えることが大事かなと思います。
要は「入社後の働きぶりがイメージできる」ってことです。
会社としては、すぐに経営を立て直せるスーパーマンがほしいわけじゃなくて、会社の(良い意味で)コマとしてうまく機能してくれる人がほしいわけなので、具体的に「こういう動きしますよ」っていうのを伝える方が効果的だと思っています。
ちょと話がそれますが、私は「即戦力」という言葉が嫌いです。
だって、面接の時点ではその会社がどんなシステム使ってるかとか、社内のお作法とか全然わからないわけで、そんな中で「即戦力としてやれます!」って言うのは逆にどうなの?と思うわけです。
即戦力という言葉は求職者が使うのではなく、面接の会話を通して採用担当に「こいつ即戦力として使えそう」と思ってもらうものじゃないかなと。
③納得してもらうストーリーを作る
デメリットがある人間を採用するためには、採用担当がさらに上の人に「この人はこういうデメリットがあるけど、こういうところが良いので採用します」と伝えてOKをもらう必要があります。
そのために、採用担当が上に伝えやすいストーリーをこちらから提供してあげるのが良いと思っています。
例えば「転職回数が多いのは懸念だが、本人もそれを自覚しており、当社で〜〜〜という熱意がある」とか、「無職期間について〜〜〜という認識があり、入社後は問題ないと思われる」とか。
どこの業界も人手不足ですし、採用担当もできれば採用したいと思っているはずです。でもそこで「採用したいけど、上司に採用の根拠伝えるのむずいな」と思われてしまうと困るわけです。
採用って大きな買い物ですからね。エージェント経由であればエージェント側への成功報酬もあるし。失敗できないですから。
就活で必要なマインド3:結局は「ご縁」
自分が「ここに入りたい!」と思っているよりも、企業側が「こいつにきてほしい!」と思ってくれている状態の方が、個人的には気が楽です。
今回私は合計67社応募しました。そのうち書類落ちは47社。
書類通過率はギリ3割ってところですが、そのくらいで良いと思っています。
企業にも事情があって、今いる従業員とのバランスとか、採用のための予算とか、色々しがらみがあるわけなので、採用されなかったとしても「私がゴミだからだぁぁぁあ!」というわけじゃないんですね。
まぁ落ちたら凹むわけですが、必要以上に凹むことはないというか。
気楽に、というわけではないですが、なんというか「真剣にはなるけど、深刻にはならない」というのが良いかなと思います。
おわりに:就活はめんどくさいけど、嫌いじゃない
就活、転職活動ってすげーめんどくさいし、病みかけるし、金もかかるしで最悪ではあります。が、メリットもあると思っています。
それは、自分のスキルや将来を見直す機会になるということです。
今までの自分の道はどうだったのか、これからどうしていきたいのか。
普段はあまり意識しないことを、人前で堂々と言えるレベルまで振り返って整理して言語化する。こんな機会は滅多にないです。
徹底的に自分を俯瞰して、自分の価値を設定する。「自分って何もできないやんゴミやん」と凹みながら、その中から「いや、でもここはいけるぞ」「こういうところならアピールポイントにできるかも」と、自分の人生を肯定していく。
こういうことができるのは、結婚でも出産でもなく、転職活動だけじゃないかなと思ったりします。
私の就活はこれで終わりです。
それは定年まで勤めあげようと思える企業に出会えたこともありますが、就活を通しての学びに満足したという面もあります。
応援してくれていた家族や友人、エージェントの担当者や面接で色々話をしてくれた企業の採用担当のみなさま、全員に感謝ですね。
この記事が誰かの役に立つのか、正直分かりません。
が、もし役に立ったとか、励まされたとか、何かしら良い影響を与えることができたのであれば、とても嬉しいです。
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