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コーチ編 Part2 『人生を変えるキーは?』
自分の人生を変えるキーはいくつかある。
僕の場合それは、『出会い』と『学び』。
今回はPart1 『僕のコーチとしての原点』の最後に触れた「人生を変える出会い」がそのテーマである。
『出会い』
多分、2012年の全関西トーナメントだったと思う。当時、6部に所属していた芦屋大学にエヴェッサからコーチが来ると聞いていた。
芦屋大学の存在はそれ以前から知っていて、お世辞にも良いチームとはいえるチームではなかった。
その日は当時関西1部の流通科学大学と芦屋大学の対戦だった。
僕は、
エヴェッサから来たコーチはどんなことするんか見物してやるか
ぐらいの思いで2階席からティップオフの瞬間を待っていた。
『どんな優秀な指導者でも、いきなり流通には勝てんやろ』と偉そうにもたかを括っていた。
でも、僕の目の前にはこれまで見たこともないような光景が広がっていった。
・パターン化され洗練されたオフェンス
・組織化されたディフェンス
・コーチがベンチから何やらコールをしている
・ディフェンスでも何かコールをしている『Fifty Five!』だけやたら覚えてる。
・当時、ディフェンスをコールするコーチなんて大学にいなかった
胸を鷲掴みにされるほど衝撃だった。
『ああ、バスケットボールってこうやってやるものなのか。。』
『僕もこんな人になりたい。』
と素直に思った。
試合は前半を芦屋大学リードして終わったものの、最後は流通が勝利。数回練習しただけ、1、2年生がメインの急造チームのゲームに目が釘付けだった。
ゲームが終わるのを待って、指導者、いや、コーチに名刺を渡し、『明日、練習を見にいかせてください』と伝えた。
この出会いこそがその後の人生を大きく動かすキーになっているのは間違いない。
そのコーチの元には何度も通い、ノートをとりまくり、練習もプレイも真似しまくった。読んでる本もDVDもなんでも知りたかった。
とにかく追いかけたかったのだ。
その後、某チームでそのコーチのアシスタントとして働くこともできた。
楽しいことも嬉しいことも、辛いことも沢山あったけど、幸せな時間だった。
出会いは自分の人生にとって必要不可欠な要素だし、なぜか自分はその出会いに恵まれている。
あまり、かなわんなぁという人には出会わない人生のようだ。今のところ。
『出会い』とともに人生を動かすキーの両輪をなすのが『学び』なのだが、それはまた別の話。
※写真はあまり関係ありません。当時の写真であるということだけです。