noteで学べるシステマ講座 第39回「その感覚は『疲労感』か『パワー』か」
配信が遅れたことをお詫びします。熊本出張を計算に入れるのを忘れてました…。
noteで学べるシステマ講座
第39回「その感覚は『疲労感』か『パワー』か」
システマはロシア発祥。
私たち日本人とロシア人とでは、根本的な身体観が異なります。
だから同じ感覚や現象でも文化の違いで、受け取りかたが全く異なる場合が多々あります。
ミカエルやヴラディミアは当然、ロシア側の身体観から身体の動きを語ります。だから日本的な身体観に慣れた私達の間に微妙なズレが生じることがしばしばです。このズレを放置すると、僅かなズレが大きな違いに発展し、オリジナルとは全く異なるものになってしまいかねません。
それでは時間と労力の無駄になってしまうばかりか、後世にシステマを学ぶ人達を惑わせてしまうことになります。伝言ゲームには伝達ミスがつきものです。だからマスターたちの教えを純度高く受け取るためにも、身体観の文化的なズレを意識し、つねに補正しながら学ぶ必要があります。
ロシア的「疲労感」
最近、「疲労感」に関して日本とロシアの違いを感じた事件がありました。
スロープッシュアップなどハードなエクササイズをこなしたあとは、身体に重だるい疲労感が残るでしょう。
「ああ、しんどかった」「しばらく何もできない」「早く回復しないと」
なんて思うかも知れません。
ただマスターたちの認識はまるで異なるようです。むしろ正反対といって良いかも知れません。それに気づくきっかけになったのは、ヴラディミアが話してくれた兵役時代のこんなエピソードでした。
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