上智大学全学日程入試(TEAP利用)の現代文【大学入試現代文analyze⑯】2023版
前回の分析
〇マクロ分析【問題構成など】
・設問構成
【分析】
①2022年以降で作問傾向がやや変わる。
②選択肢問題が中心。空欄補充も一応出る。
③漢字問題が出ない。
〇ミクロ分析【文章/設問の分析】
<文章>
【分析】
・文章量 : 標準的
→一般的な試験から考えるとやや短めなのだろうが、そもそも古文漢文も含めて60分で解かなければならないのだから、これ以上の分量では厳しいだろう。その意味で適正と思う。
・文章の傾向:ランダム
→2021年までは図表交じりの文章を、しかも複数箇所から出していたが、2022年以降は文章のみのオーソドックスなものになった。
<設問>
【選択肢問題】
<換言問題> 71%
<理由説明> 24%
<内容一致> だいたい毎年1題
<その他> 語義問題や文法問題も出題される
→換言問題はほぼすべて定義語換言問題である。本文中の定義をしっかりと押さえることが求められる。なんにせよ一昔前よりも答えは出しやすい印象だ。
【空欄補充問題】
語句を挿入する問題が出題された。語彙のレベルもそこまで高くないので確実に正解したい。
〇対策法
・想定時間配分
試験時間:60分
想定時間配分
大問1 25分以内
大問2・3 35分以上
→ 出来れば20分で現代文を終えたい。まあでも問題分量もあるので25分までは許容範囲か。昔から処理能力が問われる大学である。
・「取りこぼし」を減らす
→10年前にくらべると問題の難易度は落ちている。とは言え、定義語換言なので本文中の定義をしっかり押さえる力がないと取りこぼしてしまう。
そしてTEAP方式なので基本的には社会と国語の勝負である。そのいみではこのレベルの問題で取りこぼしが多いと脱落してしまう可能性が高いと考えるべきだろう。
・タテ?ヨコ?
タテ(過去問を古い年度まで掘り下げて実施)は4年分でいいだろう。あとは併願の大学の問題を解いてみるといいだろう。
以上。次回は大阪大学文学部の分析です。
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