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国公立大学入試分析㉑ 山梨大学
おはようございます。そしてお久しぶりです。
割と忙しかった夏期講習とその後のリフレッシュウィークを経て、今週からこのシリーズも再開していきます。
また、今回から公開する時間を変えました。夜寝る前のおともにどうぞ。
さて、これまで都内シリーズを進めてまいりました。
都内シリーズの後編には一橋大学そして東京大学が控えておりますが、この二校と京都大学はラスト3にする予定なのでお待ちください。
そして神奈川県の国公立大学は横浜国立大学も横浜市立大学も国語入試ではなく小論文入試なので、今回のシリーズに入れず(とりあえず九州まで行ってから考えます)なので、山梨県に飛びます。
よって今回は山梨大学を分析いたします。
〇全体概観
・時間 90分(現代文は30分位で解く)
・分量 1,500字程度
・文章 評論
・設問 漢字+記述4問程度
〇山梨大学のマクロ分析(3点まとめ)
① 文章は短い。しかし、それなりに背景知識があった方が解きやすい。
② 設問は「比喩」の解釈や「筆者の表現意図」を問うものが多い(もちろん記述)。
③ 全体として標準的な難しさ。
〇山梨大学のミクロ分析(5年分分析)
◆2016年 標準
難易度
【文章】★★
【設問】★★★★
<総評>
文章はやや平易。裁判の判決文の特殊な文体についての特徴を述べている文章。
設問はやや難。問3は文章内容に基づく具体化。問2・5のような「文章表現の意図」を聞く問題は受験生には答えにくいものだと思われる。
◆2017年 やや難
難易度
【文章】★★★★
【設問】★★★★
<総評>
文章はやや難。前年から一転して短いながらも難しい。「考える」ということについての哲学を論じた文章。鷲田清一独特の論理が難しい。
設問はやや難。問2の表現意図を聞く問題の難しさに加え、残りの比喩の解釈をベースにする問題も難しい。
◆2018年 標準的
難易度
【文章】★★★
【設問】★★★
<総評>
文章は標準的。よくあるテーマである。近代批判と現代社会分析。こういった文章を読みこなすにはある程度の背景知識も必要。不安であれば以下の本を読むといい。
設問は標準的。特に問3の「」の意図を答える問題は秀逸。模範解答は結構あっさりしているが、意外と書けない問題。他はやや平易~標準的かな。
◆2019年 やや難
難易度
【文章】★★★
【設問】★★★★
<総評>
文章は標準的。デフレ経済下の日本の問題点を論じている。インバウンド重視であることの弊害とその背後にある新自由主義の批判についての文章。わりと背景知識が必要だな、この学校。
設問はやや難。問2の文章を用いたデータ分析力の基礎を問うもの、問3、4の表現意図の確認、そして問5の全体を踏まえた記述。絶妙に解きにくい。学校の模範解答も非常にいい。こだわりをもって作っているなあ、と思わされる。
◆2020年 標準的
難易度
【文章】★★★
【設問】★★★
<総評>
文章は標準的。記号論としてジャンル分けができる問題。スマホやSNSという記号とその対極にある体験(とはいえそれはそこそこ前のようだが)を比較している。
設問も標準的。例年に比べると本当に普通の問題。これがスタンダードになってしまうのかしら。
※2018以降の過去問と解答例は大学HPに載ってます
〇過去問から考える山梨大学が求める力
① 筆者の表現意図を考える力
→文章表現は筆者が自らの主張を伝えるために選択した言葉です。その解釈を出来ないと解けない問題が例年数台出題されます。
② 文章が短い=簡単ではない
→文章が短いとついつい簡単と考えがちですが、傍線の箇所、設問の絶妙さから、決して簡単なつくりにはなっておりません。しっかりと読み込んで内容理解をしていきましょう。
〇山梨大学の対策に役立つ他大学の過去問
ちょっと特殊ですので今回は割愛。
〇補足:高校受験とのリンク
この過去問に近い問題を出すとしたら、慶應義塾志木高校や慶應義塾女子高校ですかね。特に最近の志木はこれが好きそう。
明日は都留文科大学の過去問分析をお送りいたします。
それでは!
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