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【所感】論文と短編小説の間にある”詩”という空間

自分が書いた公表されている学術論文を題材に,ChatGPTにお願いして,短編小説にしてもらうという遊びを繰り返している。


これは論文の二次創作。そこで取り扱われている内容や成果を,広く一般的な物語に落とし込めるのか?という試み。AIがなければこっ恥ずかしくてできたものではないが,なんとなく客観的な視点から論文を読み解くうえでも面白いのではないかと思ったのだ。


しかし,これがなかなか難しく,こちらの要求の仕方が未熟であるためだと思うのだが,生成される物語があまり面白くなかったり,論文の内容をうまく拾ってくれなかったり。これから先,プロンプトにどう具体的な指示をすればいいのか,試行錯誤が続くと思うのだが,現状でひとつ発見があった。


まず私の論文を題材にしてChatGPTに詩を生成してもらい,その詩をもとにしてChatGPTに短編小説の生成をお願いする。そうすると,小説の内容も面白く,論文の意図・主張もある程度くみ取ってくれるのだ。これはなかなか興味深い。


思うに,いきなり短編小説を書くような指示をすると表面的な言葉を多く拾ってテーマ設定をしてしまうようで,まずは論文で主張している内容を抽象化するところに,大切なエッセンスがあるような気がしている。


具体的な主張を抽象表現に昇華させる…という行為。詩とは,小説とは,それぞれ何なのだろうか。これから先,日々の合間を縫って,いくつか実験的な作品を投下する中で考えていきます。

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