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ベースラインを作ってみよう!コードの決定音 3度の解説

今回紹介するのは3度の音になります。この音はコードやスケールのサウンドのキャラクターを決める重要なサウンドになります。ポジションを把握しながら使い方を理解していきましょう!

3度の音の特徴

ポジションの前に3度の音の特徴をみていきましょう。3度はコードトーンの1つになり、この音がメジャーなのかマイナーなのかを決定する音になります。ルートがCの時Eならメジャー、E♭ならマイナーです。コードトーンなので、音を外す心配はありません。キャラクターがしっかりしているのでアンサンブルに溶け込みやすい特徴があるのですが、ベースは音が太いので3度を弾くことによって全体のサウンドを濁す可能性もあります。

3度のポジションをしろう

※ルート音(1度)の音はCを想定しています

3度の音をポジションで覚えましょう!1度が3弦3フレットのCの時よく使われる3度の音は

メジャー
➀2弦2フレット(E)
➁3弦7フレット(E)
➂4弦の開放弦(E)

マイナー
➀2弦1フレット(E♭)
➁3弦6フレット(E♭)


になります。2弦2フレットと3弦3フレットの3度は音程が同じなのですが、音のニュアンスが異なるのに注意しましょう!

ではそれぞれのポジションの押さえ方をみていきます

※今回は4弦ベース を想定しているのでマイナーは2種類の紹介になります

2弦2フレットの場合
メジャー
1番オーソドックスなのは中指でルートを押さえて、人差し指で3度を押さえるのが無難です。そのことによって余った指で他の音をスムーズにフレーズを展開させることができます。その他にも3弦3フレットのCの音は開放弦にスケールの音が多く含まれているので、オクターブ下のスケールの音も簡単に入れることが可能です。

マイナー
マイナーの薬指でルートを押さえ、人差し指でマイナー3度の音を押さえるとフレーズ展開しやすいです。手の小さい人はルートを小指で押さえるのもオススメです!

3弦7フレットの場合
メジャー
この時は人差し指でルートのC音を押さえて、小指で3弦7フレットの3度を押さえるのがいいでしょう。ルートから離れたポジショニングになるので、指を開く練習にもなります。

マイナー
メジャーと押さえ方は変わらないです!小指で押さえてあげるとフレーズを展開させやすいです!

4弦の解放の場合
他2つの3度のオクターブ下の音になります。この音は開放弦のため押し弦が必要ありません。この場合ルートの音をどの指で弾くかに注意するのがいいと思います!ルートから4弦解放を弾いた後、次のポジションがどこなのかをしっかり理解すると運指が楽になります。特にテンポの速い曲やベースのフレーズが細かく変わるときは要注意です。

このように3度の音はマイナーとメジャーがありますが半音違いのため指の使い方はあまり変わらないです。では次にシンプルですがよく使うフレーズを紹介します。

3度を使ったフレーズ紹介

ルート+3度(➀)+ルート
どの音でもルートに戻ると安定感が増します。それはコードトーンでも同じです。個人的には小節の4分音符4つ目の時に次の小節へのフィルインの効果としてよく使います。

ルート+スケール下の3度(➁)+スケール下の5度+ルート
スケール下の3度はキーがCの時の場合4弦開放をさします(マイナーの場合は半音下げのチューニングの開放になります。)。こちらは4度や1度からの下降進行や1度からスケールをあげていくコード進行の時に効果的に使えます。

ルート+3度(➂)+5度
ベースラインんで1番安定感のある並びなのではないでしょうか。頻出頻度も高いです。5度の後に3度に戻るとスカやレゲエにような軽快な音楽にもマッチする軽やかなフレーズになります。これを16分音符を3.3.2で分けるとソカやサンバにももちいれそうなフレーズにもなります!

まとめ

3度の音はコードの決定音であり、半音違いでメジャーとマイナーを決定します。サウンドはコードトーンなので使い勝手はいいですが、ベースが鳴らすとバンドサウンドを濁らしてしまうときがあります。その場合は3度を省くか、別のポジションの3度を利用してみるなどしてみてください。音作りから考えてみるのもいいと思います。

個人的にはバラードの空間が開いたセクションやコード感が薄く感じるセクション(例:ギターがコードを伸ばしてくれているところ・ギターソロの時)の時によく使います。

フレーズは5度とセットで使うことが多いです。単体で使ってもいいのですがセットで使うことでより、コードらしい響きになります。僕はこのセットもギターソロの裏で使ったりしていますね。そのほかにも、ウォーキングベースの時にも映えて聴こえるので試してみてください。


こちらの記事で5度の紹介をしているので一緒に参考にしてみるとよりパターンが増えてくると思います!


【筆者紹介】
土田 航(つちだ こう)
京都でベース講師をやっております。
Youtubeにて弾いてみた動画やレッスン動画掲載中
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