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つくいくサミット実行委員紹介第6弾┃変な人が『変』なままでいられる社会をつくりたい【今川裕太/あぽー】
つくいくサミット実行委員紹介第6弾。今回は一般社団法人もあふるの今川裕太(通称あぽー)さんにインタビューしました。あぽーさんのこのイベントへの想いに迫ります。
INTERVIEW
つくいくサミットメンバーへの道: かぐやとの運命的な出会いからの驚くべき展開
― つくいくサミットのメンバーになった経緯を教えてください!
代表のかぐやとの出会いは、当時大学4年生だったかぐやにTwitter(現X)でたまたまリプライしたことがきっかけで、当時かぐやが代表をしていた団体のイベントへの登壇を依頼されてそこから仲良くなりました。大学院生時代に、かぐやと一緒にもあふるという活動を立ち上げ、元はオンラインでやりとりをしていたけれど、意思疎通を簡単にしたいねって話から、元々かぐやがいたつくばに来ることになりました。だから、つくばに来たのは割とノリと勢いです。笑
つくいくサミットに関しては、これまで一緒にやってきたかぐやが珍しく自分から「やりたい!」と言ってくれたので、同じ団体の共同代表として「いいよやりなよ!」と言い、気づいたらメンバーのような形になっていました。
ーそもそも普段何をしているんですか?
今はもあふるのことをやりながら、学校や大学によばれて登壇したり、子育てや教育に関する情報を集めたアプリをつくったりしています。表に見えることだけじゃなくて、他にも裏で見えないことを色々やっている。例えば、NFTというネット上の絵の所有権をブロックチェーンという技術を用いて明らかにしたものを活用して新しいコンテンツを作ろうとしていたりします。やっていることを一言でいうなら、多分起業家なんだと思います。
― このサミットではどのような役割を担当されていますか?
全体見て足りてないところをサポートしています。このサミットに関わっている人は、一つのことに集中することが得意な人が多い。だから、やっていることが全体にどう影響を及ぼすのか(ポジティブにもネガティブにも)を考える視点が組織として抜けることがたまにあります。例えば、新しいことを加えるってなったときに、そのポジティブな影響とネガティブな影響を天秤にかけて決断することが難しい場面があったりする。最終的な決断は代表のかぐやがやるわけですが、その決断をするサポートをするのが自分の役割だと思っています。
そもそも、個人的にはイベントとか対話の場があんまり得意じゃなくて。でも社会にとって必要だなと理解しているから、それを作りたい人(今回だとかぐや)が最後までやり遂げられるように環境を整えるのが僕の仕事かなと思っています。
一言で言うと、「やりたいと思っている人が最後までやり遂げられる環境を整える」という役割ですね。
変な人が変なままでいられる社会をつくりたい
― 教育やセクシュアリティについて興味を持ったきっかけはなんですか?。
大学で社会科系の教員養成課程を取りたいなと思って進学しました。でも、自分の性格的に教育学部だと、教育以外のことを深く知らない先生になりそうだなと…。もっと色んな事を経験したい、知りたいと思ったので教育学部ではなく法学部政治学科に入学しました。
ただ、大学1年の頃、友人にセクシュアリティについてのカミングアウトされたことをきっかけに、セクシュアリティについて調べるようになりました。その学びが楽しくて。最終的に卒論のテーマとして「セクシュアリティとはなにか」を取り上げるくらいにはしっかり学びました。教員養成課程で学びながらセクシュアリティについて研究していく中で、「学校や教育でセクシュアリティはどういう位置付けか、どう扱われているのか」ということに興味を持って調べ始めたら、情報がほぼほぼ無いことに気が付きました。(そもそも2015年当時は日本国内におけるセクシュアリティの研究自体が今ほど盛んではなかった)
だから、学校の先生も先生になる前にセクシュアリティについて学ばずに現場に出ている現状があります。そこで、これをどう教員養成課程に組み込むのかを研究する必要があると思いました。そういった背景から大学院で「教員養成課程の学生がどのようにセクシュアリティについて学んだら効果的か/なぜこれが必要なのか」について研究することにしました。しかし、英語ができず一度大学院入試に落ちてカナダにワーホリに行くことになるのですが、再受験して入学をしました。そのタイミングでコロナが流行し始めて、オンライン授業になった時に『もあふる』を立ち上げてかぐやと活動するようになりました。
ーどんな社会が理想?
排除はなくてもいいなと思います。あいつ変じゃんと思ったからといって、仲間外れにする必要はないなって。例えば、(眼鏡をかけてない)僕からしたら、眼鏡をしているのは変だなと思う。これと同じで、シングルの家庭からしたら両親がいるのは変かもしれない。ここでいう「変」っていうのは「自分と違う」という意味で使っているわけですが。この「変」というのをポジティブに捉えるのか、ネガティブに捉えるのかは個人の主観だと思うんです。でも、変なのは変だから、変なのをネガティブに捉えなくてもいいんじゃないかなと。この考えをみんなが持ってくれたら、だれも孤立せずに済むんじゃないかなと考えています。「変だけどおもろいから遊ぶぼうぜ」という世界線で、言われた側も「変でいい」と思っている状態。どっちが正しいとかではなくて、どっちも相手からしたら変。だから、変な人が変なままで社会に迎合しなくても排除されないことが僕の目指している社会です。
― つくいくサミットで届けたいものはなんですか?
自分の変さを全ての人間に受け入れてもらう必要はないと思うし、全員が受け入れてくれるわけではない。でも、一人も受け入れてくれない状態は逆に難しいんだと思います。じゃあそれに気づけないのはなぜかって考えると、一つ思い浮かぶのが出会いがないから。だから、つくいくサミットがその出会いの場になればいいなって思っています。変な人は、8割の人間には変だねって思われます、でも2割の『それ』がいいって言ってくれる人がいるわけで。それを「探しにおいでよ」って。
マイノリティと自覚している人の中には、マジョリティに対して劣っていると思っている人が少なからずいます。でもマジョリティとかマイノリティとかって関係なくない?って思っていたりもします。『それが好き』とか、『そういう現状がある』ってだけだから、そこに優劣つけることが違うんじゃないでしょうか。優劣をつけてしまうのは、つながりが少なくてそれを肯定してくれる人が周りにいないからでは?じゃあ、つながればいいじゃんって。結構安易な考えだと思いつつ、でも、これだよなぁと日々再確認しています。
僕も自分で変であることを自覚している。でも孤立はしていない。それは、僕自身がこの変さをネガティブに捉えてなくて、周りの人も肯定的に受け入れてくれているからだと思います。だから、他の人も同じようにそのままの自分を肯定してくれる存在を『ここ』に探しにきて欲しい。そしたら、今孤独を感じている人も、「この人がいるから生きられる」って思えるようになるかもしれないし。
今川裕太さんのプロフィール
年齢:28歳
所属:一般社団法人もあふる
出身地:愛媛県(育ちは大阪)
趣味:卵焼きを焼くこと、お寿司握ること
特技:犬に好かれます
座右の銘:常識とは18歳までに集めた偏見のコレクションのことを言う
今川裕太さんのSNS
X https://twitter.com/apo_moreful
イベント概要
●日時:2024年7月15日(月・祝)開場 9:00~17:00
●会場:茗溪学園中学校高等学校
●ゲスト登壇者
●チケット価格
一般:1,000円
大学生・短大生・専門学生:500円
高校生以下(18歳以下):無料
※無料チケットも購入をお願いします。
応援チケット(若者を応援したい人向け):5,000円
VIPチケット(アフタートーク(20分間)で登壇者とお話できます):20,000円
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