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美術初心者が国立西洋美術館へ行ってみた

最近、人としての深みを持たせたく、興味の対象を広げようともがいている。
まず始めたことが、美術館を楽しめる人になろうという活動だ。そのような私が、勉強し始めて初めて訪れた展示会の感想をまとめてみた。
初心者なりの感想になるので、面白おかしく読んでほしい。

最近勉強したことを冒頭に少し

美術を楽しむためには何から着手したら良いのかわからなかったが、一番手っ取り早かったことは世界史の学び直しから入ることであった。

6年ほど前の大学受験では世界史を専攻していて、図書館に訪れた際に近世、ルネサンス以降の本があり、読み始めたら止まらず一気に終えてしまった。

その後も美術館関係の本読むが、知識が少し蓄えられたところで、満を辞して国立西洋美術館へ向かった。

今回のnoteに関しては、ただ見に行くだけでなく、アウトプットをすることを意識することでより発見が多いと思い、書き連ねている。
また同じような人とも出会えると嬉しいとも思っている。

自然と人のダイアローグ

国立西洋美術館で行われている「自然と人のダイアローグ」は、現在、国立西洋美術館のリニューアル記念に実施されている企画展になる。
今回訪れて知ったことが、美術館には常に実施されている常設展と、期間限定で行われている企画展と二つあるということだ。企画展にはテーマがあったりストーリーを感じられ、初心者にはとても入りやすい良い機会になる。

今回の企画は自然がテーマになっているからか、風景に関する絵が多く、いくつか圧倒されるものがあったので、自分なりに事後調べをしながら、興味を惹かれた作品の感想を残していく。

「空の王者」と称されるウジェーヌ・ブーダン

トルーヴィルの浜 Beach of Trouville

企画展のまず最初に出てくる作品が、「空の王者」と呼ばれたブーダンの絵である。
油絵というものは、絵なのに立体感を生み出す。ブーダンの絵にはどこまでも広がっていきそうな空が特徴的に描かれている。
人の部分はそこまで丁寧に描かれていない印象を受けたが、そういう技法なのかもしれない。

その後、風景画を描いたクロード・モネの絵なども出てくるが、その師匠がブーダンになる。
絵の世界にも師匠と弟子のような関係性があるのも初めて知った。技術はどの世界でも受け継がれていくものなのだ。

圧倒的なスケールで描くゲルハルト・リヒター

途中、だれもが足を止めるであろう絵がある。それがゲルハルト・リヒターが描く「雲」である。
写真だとなかなか伝わらないので、ぜひ足を運んでほしい。
まずはとにかくキャンバスが大きい。そして、一瞬写真かなと思うくらいそこには雲が広がっている。写真よりも壮大さを感じさせるこの絵をどう表現すれば良いか、自分はまだ言葉を持ち合わせていない。

後で調べてみると、展示会の絵の中では結構最近に描かれた絵になり、20世紀後半になる。
また、リヒターの技法はフォト・ペインティングと言われるもので、写真を忠実に再現した後に加工を加えているものらしい。
だから写真のようで、写真じゃない、なんとも不思議な感覚に陥るようだ。

点で描くポール・シニャック

サン=トロぺの港

こちらも大きなキャンバスで描かれた作品。よくみていると、ほとんど全て点で描かれている。点の一つ一つがカラフルであり、モザイクアートっぽさを感じる。

点描画という技法があるらしく(そんなことも知りませんでした)、シニャックは革新的な存在らしい。

よくわからない絵のイヴ・タンギー

恋人たち

絵はよくわからないと避けてきたが、実際によくわからないものはあった。
イヴ・タンギーの絵に関しては、頑張って読み解こうとしたが無理だった。帰って調べてもいまだによくわかっていない。

初心者はまず好きにならないといけないということで、一旦目を背けることにしよう。

最後に

こうして感想を記載しているとわかったことが一つある。

「雲」や「サン=トロペの港」に対して感じたものは、実は作者が意図したものでったことである。

なんとなく何を描きたいのかわからないから美術展に行くことに気が進まなかったが、意外と自分は作者が表現したいことを感じられているということは、とても嬉しかった。

時代は違えど、何かで通じ合えた気分は、今後の自分を美術館へ駆り立てるだろう。

最後にル・コルビュジェの言葉を置いておこう。

美術館には言葉にできない空間が広がっている。
別に言葉にできなくても良いが、自分の中には残し続けたい。

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taku
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