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フィレンツェへの修学旅行を写真と共に振り返ってみた

今回は、2月の上旬に学校の修学旅行でフィレンツェに行った時の様子を写真と共に思い出に浸りながら振り返ってみます。

年に3回の修学旅行

フォルケホイスコーレでは学校に滞在するだけでなく、修学旅行に行く機会も設けられており、基本的に参加必須となっています。私の学校ではこの修学旅行が年に3回行われます。

秋学期(8月〜12月):ベルリン(ドイツ)
春学期(1月〜6月):フィレンツェ(イタリア)、アーヘン(ドイツ)

目的地は学校によって異なるようですが、基本的には他のヨーロッパの国へ行くことが多いみたいです。

修学旅行ということで毎日プログラムが用意されていましたが、割とフリータイムも多く、各自自由に過ごせる時間がかなりありました。


いくらかかるの?

代金は最初の学費に含まれており、以下全体の費用感と、項目になります。

【費用】
・フィレンツェ:4,500 DKK(約 86,000円)
・アーヘン:3,500 DKK(約 67,000円)

【項目】
・往復の交通費
・宿泊費
・美術館等の入場料
・ご飯代1食:15ユーロ(約2,000円)

毎食15ユーロ分のお金をもらうものの、毎回そんなに使うことはなかったので、そのお金は自分の好きに使うことができました。おかげで、この旅行中自腹を切ることは一切ありませんでした。

ただ、これだけ色々金額に含まれているものの、決して安い金額ではありません。友人の一人は、どうしてもこのお金が払えないから、特別に参加しなくても良いか、と学校側に相談したところ、なんと学校側で全額負担してくれることになったそうです。

なんていうシステムだ、とびっくりしつつ、このように学校や国からのバックアップがたくさんあるのがデンマークです。これについては、非常に興味深く、私も別の面で支援してもらったので、また別で記事にしてみたいと思います。


約1,600km、24時間の電車移動

今回の修学旅行は、2/12(日)〜2/18(土)の7日間。そこまでは電車で移動しました。

イタリアまでは日本地図で例えると「青森〜福岡」の約1,600km、時間にして24時間と、長い長い旅。

飛行機でなく電車を使うのは「環境のため」という私からしたらなかなか理解が難しい、いかにも北欧っぽい理由。そして、以下の皇帝のようにたくさん乗り換えをしました。

【行程】
①最寄りの駅→ハンブルク(ドイツ)
②ハンブルク(ドイツ)→ミュンヘン(ドイツ)
③ミュンヘン(ドイツ)→ザルツブルク(オーストリア)
④ザルツブルク(オーストリア)→ヴェネツィア(イタリア)※寝台列車
⑤ヴェネツィア(イタリア)→フィレンツェ(イタリア)

何かの手違いで席の予約ができておらず3時間の電車移動立ちっぱなしだったり、電車が遅延した影響で寝台列車への乗り換えに間に合わなかったり、なんとか乗れたと思ったら今度は変な男2人が部屋に入り込んで来て大騒ぎになったり、終いには移動の疲れと色々なストレスから泣き出す人が続出したり、なかなかカオスな状況でした。

イタリアの電車、日本の新幹線と似ている
寝台列車にて
何度も転げ落ちるかと思った

そんな割と過酷な道中でしたが、途中乗り換えで寄ったヴェネツィアがとにかく最高でした。たったの1時間ほどでしたが、眩しいほどの太陽と映画の中のような綺麗な景色にひたすらにうっとりしてしまいました。


待ちに待った、フィレンツェへ!

ようやく長い旅を終えてフィレンツェへ到着しました。

基本的には毎朝9時からその日の日程が始まり、15時ごろまではみんなで行動を共にし、その後は各自で自由行動になります。夜までぎちぎちにやることがあるのかと思いきや、わりとフリーでうきうき。

今回、先生2人も同行していたのですが、どちらかがデンマーク語で説明している裏で、もう一人が英語に同時通訳してくれたので、話がわからずついていけない、ということもありませんでした。そして、わからなかったらいつでもすぐに訳して教えてくれる友人がたくさんいるのはとても心強い。


そんなこんなで、私たちがこの旅の中で訪れた地をざっと紹介してみます。

レプッブリカ広場

立派なメリーゴーランドがあったり、音楽を奏でている人がいて、愉快な空間だった


ウフィツィ美術館

「ヴィーナスの誕生」
教科書の中でしかみたことのなかった作品が目の前にあって信じられなかった


ガリレオ博物館

天文学や数学は疎いので、あまり理解できなかった


サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

大聖堂の中ももちろん、とにかく外観の迫力が凄まじい


サン・ロレンツォ聖堂

お日様がよく入るところだった
こうやって日向ぼっこしたくなる気持ち、わかる


メディチ・リッカルディ宮殿

刺激が強すぎて長くいられなかった


ボーボリ庭園

メディチ家が住んでいた庭園。とにかく広くて迷子になる
当時は何人ぐらいがこの地で暮らしていたんだろう


ヴェッキオ宮殿

こんな大きな壁画を昔の人はどうやって書いたんだろう、と不思議でしょうがなかった


サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

世界最古の薬局
現在は「サンタ・マリア・ノヴェッラ」という老舗の香水屋で、日本全国にも店舗がある
今まで入ったどこのお店よりも素敵で空いた口が塞がらなかった


新しい恋の予感がした、ミケランジェロ広場

ここはフィレンツェの景色が一望できて、1番のお気に入りスポットとなりました。天気も良く気付いたら、14時ごろから夕焼け時までずっといました。

そして、この日はバレンタインということもあって、日本人の友人がこの集合写真を撮ってくれた日本人に義理チョコを渡しに…。

私ら友人一同がふざけて言い始めたことでしたが、本当に渡しに行ってくれて、その後話に花が咲いている感じで、その様子を遠目で見ていた私たちガヤは大盛り上がり笑

さすが、ロマンチックな街フィレンツェのマジックです。多分この景色と共に、この思い出も一生忘れないでしょう。


部屋で0次会、からの深夜のバー

とにかくお酒が大好きだし強いデンマーク人、フィレンツェでもほぼ毎晩のようにバーに飲みに行きました。体力お化け。

ただ、その前にウォームアップと称して、スーパーでお酒を買って私たちの部屋で0次会。ビールだけでもかなり種類があるので、毎日違うのを試してはこれが美味しい、なんて話でみんなは盛り上がっていましたが、私はまだビールが苦手なので違いがさっぱりわからず、、、。

こっちにいる間にビールが飲めるようになっていたいな、と思いながらビールを口にしますが、やっぱり私には苦くておいしくない。まだまだ道のりは長そうです。

まだ倍ぐらい種類があった

ウォームアップが完了したあたりでホテルの近くのバーに向かいます。歩いてる時にたまたま見つけた隠れ家的なバーでお店も人の雰囲気もよく、終いには店員さんと仲良くなって、最後一杯ごちそうしてくれました。やさしい笑

そして、日本ではコロナ禍での大学入学ということもあり、なかなかみんなで飲み会の機会もなかったのですが、こっちにきてそれをたくさん体験できてることが嬉しいです。海外の飲みゲーム結構面白いので、日本に帰ったらみんなに広めたいですね。

トランプを使った飲みゲームが結構好き


おわりに

そんな感じで朝から晩まで毎日120%ぐらいで楽しんだ7日間もあっという間に過ぎてしまいました。

帰りにはまた乗り換えでヴェネツィアに降り立ったのですが、その際同じ大学でヴェネツィアに留学している友人に会いました。その日のお昼頃に急遽連絡して、会うことになったというドタバタ劇。

そして、まさかこんな形での再会ができるとは思ってもおらずなんだか嬉しかったのと同時に、世界は狭いなと感じました。また、異国の地で頑張っている同志がいるのは心強く、彼の頑張りにも刺激を受けました。

彼のシェアハウスに招いてもらったり、おすすめのベーカリーに連れて行ってくれた上にイタリア語でスマートに注文してくれたり、運よくカーニバル期間で彼のカーニバル用のマスクを貸してもらってカーニバルの気分を味わったり、最後には集合時間に間に合いそうもなく走ったり、(結局5分遅刻してしまった…)、滞在時間1時間とは思えないほど充実し楽しい時間となりました。

こんな感じで、最後までバタバタしつつも、最高の修学旅行となりました。

ドタバタに付き合ってくれてありがとう!


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