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特撮モノ現場の聖地シアターGロッソのセクハラ・パワハラ問題と、地方の現場

一つの出来事がYahoo!ニュースに掲載され、所謂バズっていた。2019/6/24に呟かれたTwitter。

これがいままで黒子商売としてひた隠しにされてきた悪しき風習を明らかにせざるを得なくなり、結果東映は第三者機関の設置。現場の聴き取り調査。匿名カウンセリングサービスなどを提供する環境整備をスタートさせることとなる。

これらを事実と仮定した上で話す。

私は、この事件を目にした時に先輩からされた事象のみを箇条書きしてTwitterに投稿した。大して反応は無かったが、個人的にお付き合いのない方から返信があった。

「ただの暴力です。」

わたしはその後、本心からこれらの出来事をいまでは感謝している。と返した。先輩を守りたいわけではない。本心だ。挫折や戦う力を養わせてくれた。「別の方法がよかった。」なんてできないやつの言う言葉ではない。

そのマインドが、いま、こうして県外から依頼されプロスポーツ産業に関わる社長として事業を起こせた。

少し脱線したが、何が言いたいかというと

それは、事実であろうと無かろうと起こった出来事だけを書けば、ツライと思っている側がヒーローで思わせた側がヒールになる。その背景にある『理由や過程』がないから。

【宿題を忘れたら先生がむちゃくちゃ怒鳴った。廊下に立たされた。これが漫画でみたパワハラか。】

【3ヶ月間宿題を忘れ続けたら先生がキレて廊下に立ってろと怒鳴った。パワハラだ。】

さて、嫌な気持ちにさせられた方法は同じだが、意味は同じだろうか?私は違う。と思う。

3ヶ月も宿題をやりたくなくなるような指導だったのでは?という頭クルクルパーはアホすぎるので放っておいて、前記した方は確かにもう少し容認というプロセスが必要にも思う。が、後者は違う。怒る側に優先権があり、怒られる側は弱くて当たり前だと感じる。

この辺りで、実際の出来事として、面白い体験を伝える。

失態をした部下から『もっと違う怒り方があるのではないか?』と逆ギレされた。待てと。

先ずは怒られた場合は、反省する事が最優先で、そもそも叱責中に反論というターンを持つには私との関係性がもっと深い事が必要。

そう、シンプルにいうと、自分の『負』の感情は他者のせいにする。他者を改善する事で補おうとする者が増えている。

まず自分を一度見直そう。

つぎに。

彼女はこのことをSNSを通して世に拡散した。

結果、本人は可哀想なヒロインになりパワハラ・セクハラをした本人ではなく、業界全体が悪の巣窟という構図がメディアや、一部のネットに巣食う馬鹿な愚民によって構築された。

これにより、楽しい!と思って努めている全国のアクター達が悲しい気持ちになった。業界を擁護したツイートが炎上した。

SNSは自分の社会的居場所を知らせることが可能であるとともに、自分の繋がりのない業界、世界を一挙に変えてしまうものだ。人それぞれ。ではない。若い学生が多い環境で、改めて強い意志を伴う発言をする時は今一度思慮してからにして欲しい。全てを敵に回す覚悟で。死ぬ覚悟で。

最後に。

アクション業界は独特の文化があり、さらに個人事業主の私は弱い立場にある。

これまで業界は『そういう世界だから』で済ましてきたが、良くないと感じる一方で、アウトプットする言語を他人より多く持つ私でも上記の言葉を紐解けない場合が確かに存在する。

一つ覚えていて欲しい。

カムパニーユメミガチの仕事は受諾するまでは強制ではなく任意である事が前提だ。ただ、人員の不足やお仕事である体質上、なんとかして欲しい!とお願いする事はあるが強制力はない。

なので基本自己判断なのである。

ただ、受けた現場は、たとえ口約束でも責任がある。YESの後にNOならだれか他の人を自己責任で探さないといけない。どこのアルバイトもそれは同じだろう。

セクハラは、人との距離で結果が変わるし、パワハラも同じだと思っている。

先ずは近くの先輩に相談しよう。

大企業ではないし、お金持ちでもないので、大掛かりな環境整備は不可能だ。不甲斐ない。

しかし、報酬や環境とちがって、ヤリガイはコミュニケーションの量で改善できると信じている。

お互いを尊重し、尊敬し、その上で意見をぶつけて、時には争い、摩擦から熱を産み、より研磨され洗練された鋭いパフォーマンスをこれからも皆さんと世の中に安価に提供したいと思う。

私は、来場のお客様一人残らずサービスや、パフォーマンスを過不足なく届け満足させたい。本気で思っている。一人や二人満足しなくても。という気持ちは全くない。みなさんが其々の人生を歩む中で金子に出会ってよかったと思える瞬間を共有したい。

令和元年(2019年)7/7

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