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(世界一周)アフリカという未知に絶望と希望を見出した旅の話【その2】

怒涛の2020年、仕事納めました!やっほいほい(*^▽^*)
在宅勤務で発症した腰痛を休暇中に癒やすのだ・・・

さて、暗黒大陸アフリカ話、
東アフリカ縦断ルートを切り拓きながら「もう嫌だ帰るカエル🐸」を唱え続ける私の話のつづきです。以下は前回記事。


タンザニア入国2日目、カハマ(Kahama)到着直後のアクシデント

1999年4月5日夕方、タンザニアの奥地にあるカハマ村に到着。
田舎ではあるが、必要なものは一通り手に入りそうな位の規模でほっとする。

割とすぐに安宿も見つかり、そこそこ快適そうな部屋にさらに安堵する。
そして2日ぶんの埃と汗と脂とを流しにシャワールームに消えた相棒さん。

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※お湯シャワーという贅沢はアフリカではほぼ皆無だったので、勿論水シャワーです。

たった数分で浴室から出てくる気配。

「早っ!ちゃんと洗ったの~??髪とかドロドロベタベタじゃなかった?」

と声をかける間もなく、びしょぬれでフラフラの相棒さんがベッドに倒れ込む。

状況飲み込めない私に、息も絶え絶えに囁く相棒さん。

「す・・・滑った・・・・」

その後頭部に、見たことのない大きな切り傷と血染めの髪。

※表現を緩和するためにお届けする画像はこちら

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ひぇぇぇーーーーー なにこの血の量!なになになにがあったの!
止血!まず止血!死んじゃう死んじゃう!

しばらく介抱し、相棒の様子も落ち着き血も止まった(大量出血死を回避した!!!)が

本人は、出血した頭よりも右肩の痛みを訴える。
ものすごく痛そう。骨折とか骨にヒビが入ったとかかなぁ・・・

シャワールームでの話を聞くに、床で滑って転び、右肩から床に落ちて頭を強打したあと脳震盪を起こし、しばらく床で気絶していたらしい。

こんな田舎町で、ちゃんと診察してくれる病院なんてあるんだろうか・・
夜の帳が降りるなか、ひとまず命の危険はなさそうだと思いつつも、心配しながら朝を迎える。

カハマ2日目:バスは来るか?「わからない。」

翌朝。相棒の肩の痛みが相変わらず酷いらしい。
旅道具を全て詰め込んでいるバックパックを担ぐのもままならないほどに。

早く都会へ移動して医者に診てもらいたいものの、
ダルエスサラーム(タンザニア首都)行きのバスは既に発車してしまっていた。

カハマで小さな医院を発見したので、女医さんに診てもらうと
 「打って筋肉が傷んだ (という英語直訳)」と言われる。
つまりは打撲? 骨に異常はないらしい。少しだけ安心。

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次に、ダルエスサラーム行きのバスを探しに、バスターミナル(その町で一番広くて車溜まりになりそうな広場)に行き、聞き込み捜査。

現地の人「今日はもう、ダルエス行きのバスはないよ」

私「次はいつ出る?」 

現地の人「うーん、分からないなぁ(・・)」 ※アフリカだと普通

心身ともに弱っているなかでキツイのです。。。

そんな弱ってる中で追い討ち情報。

「カハマ → ダルエス はバスで最低30時間はかかるからね~。
 着く頃には疲れ果てて、丸2日間は何も出来ないよ、アハハハ」

バックパック担げない相棒との30時間のバス移動を考え、そのバスがいつ来るかも分からず、痛みを抱える相棒さんに何をしてあげられるのかを考え、超絶ブルーになる冒険者レベル初級のワタシ。。。

不安におののきつつ、カハマでもう一泊することに。

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カハマ3日目、すごいのが来ました

翌朝、しつこくバスターミナルに行ってみると、夕方にダルエスサラーム行きバスが出るらしいという不確かな情報をゲット。

16時に宿を出て、バックパック2つ背負ってバスターミナルへ。
ちなみにこんなバックパックでした↓↓ 4~50リットル入る大きさです。
ひとりで2つ担ぐのは、結構な体力というか技というか、とにかく大変です(笑)

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バスターミナルで、来るかどうか分からないバスを待つ。
「来るらしい」という不確かな情報でも、
乗り逃がすリスクを思うと、ただじっとその場で待つという選択肢を取るしかない。。。

本当に来るんだろうか・・・

時間だけが流れ・・・・

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待望のバス登場!!!
すでに時刻は深夜、22時。

これがですよ。

見た目「バス」という名の50名くらい乗れちゃうような、
両側2席がけシートの大型バスだったんですが、、、

その風景の喧騒たるや如何に。

・通路は大量の魚臭い油かす(肥料)が詰まったズタ袋の小道と化し
・通路の床の隙間はポリタンクの占領下にあり
・雨漏り上等で
・後方部に脚を縛られた鶏の山がそびえ
・2人がけシートに3~4人座っちゃう濃厚接触の密密状態で
・シートはボロボロ、手すりは取り払われている (もはや些細なこと)

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アフリカの普通の庶民バスというのはこういうものなんだ。。。

乗り込んでいる老若男女全員、肌の黒いみなさん。
最初は圧倒されたけど、みなさん良い人そう(なんというか純朴さとかが如実に表情に表れる感じ)で、ちょっと安心する。



まぁ、、、、そこまでは良かった。控えめに言っても、悪くはない。
カハマを脱出できることは確定したのだから。

相棒さんが使い物にならない(失礼)なか、バスに乗っている人たちの雰囲気に「危険」さを余り感じないことはとても幸運だ。


だがしかし、その先に延々と、本当に延々と続く悪路を、一体誰が予想しただろうか・・・・(まぁ、ワタシだけがしてなかったんだが・・・)

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ということで次号につづく。

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