羽後湯沢 奥小安峡阿部旅館から
BMWのエンジン音は大型バイクにしてはやや乾いた響きだった。
その響きと共に奥小安峡阿部旅館をTさんはお天気まかせの旅に戻って
いった。私はロビーに置いたリュックを担ぎ、さめた日本茶を飲干し
湯沢へのバス亭鳥屋へ向かった。
年に一度の再会温泉宿一泊はいつものように聞き役で始まりいつの間にか
寝入り気づけば朝が来ていた。風は薫り空は蒼。2023年6月14日9時。
次の目的地酒田へ下る。
JR湯沢駅では新庄行列車の待合せ時間がありブラブラしてみた。
こんな発見をした。
発見1、駅前に金色の銅像。この町は菅元首相の出身地だったんだ。
発見2、稲庭うどんの本拠地ー確かに旨いー佐藤養助店の二色せいろ。
酒蔵も羽州街道沿いにある。”福小町”の小瓶を新庄までの一服に手に
した。新庄行にはまだ時がありブラブラ歩きは続く。
旧雄勝郡の会議事堂では今は高値の”秋田こまち”がこの地の出穂と
知る。一休みと路地裏に喫茶”Lush Life"を発見。アイスコーヒーと
チェリーチーズケーキセット¥600で一息いれる。女店主はお友達との
おしゃべりに夢中で当方には全く無関心。『まっいいか』と飾り絵を観る。
汗が引いたところで駅へ腰をあげた。