働いた分だけしっかり稼げるという言葉に騙されるな!
働いた分だけしっかり稼げる
頑張った分だけ給料がもらえる
歩合制だから稼ぎやすい
仕事を探す時になるべくお給料が良い仕事をしたい時には、こんな感じのフレーズに目がいくことはないでしょうか。
また、バイトだと、時給2,000円以上と言われると割と高めなので、お金を沢山稼ぎたいということであれば、興味を持つ人も多いと思います。
会社に入ったり、バイトを始めたりという形でお金を稼ごうとすると、毎月お給料やバイト代をもらうことになるので、働き始めの時期にもよりますが、働き始めてから1ヶ月〜2ヶ月目では最初の報酬を手に入れることが可能かなと…。
これを、最初の1年は報酬0円で、1年後にまとめて支払うと言われたらどうでしょうか?
大抵の人は、そこで働くのをやめて、違うところで働きますよね。
これは前にお話ししたキャッシュポイントの話に通じるものがあるので、そちらのリンクも貼っておきます。
毎月、お給料がもらえないと働かないという人は、大抵、その間の生活費をどうすれば良いんだよと憤るでしょう。
要するに、仕事=生活のためという図式が出来上がっているため、仕事した分の対価はなるべく早く現金にして受け取りたいという頭になっているのです。
木暮太一さんが書いた「超入門資本論」を読んだり、サウザーさんのvoicyを聴くと腹落ちするので、リンクを貼っておきます。
木暮太一さんの書籍やサウザーさんのvoicyを読んだり聴いたりしていない人に説明すると、
お二人は、お給料とは明日も元気に働くためのお金であり、生きていくために必要な経費と定義しています。
経費として考えているのは、勿論その会社の経営者ですよね。経費であればなるべく必要最低限の経費にした方が良いので、手駒となる社員の働きぶりからいくらのお給料が適切かを考えているのです。
皆さんも自分の家の家電製品を、高性能の商品は欲しいけど、流石に高いからコスパの良いヤツにしようみたいな感じで選んでませんか。
それと同じようなノリで、社員を商品として見立て、コイツだったらこれくらい払えば良いかなという感じでお給料が設定されているので、
働いた分だけしっかり稼げる
頑張った分だけ給料がもらえる
歩合制だから稼ぎやすい
こういった触れ込みは、自分が労働力を商品として売っている以上、劇的に稼げるようになるというのは難しいです。自分の労働力としての生産性をいくら上げたとしても、その生産性を時間でかけるしかできないからです。
また労働力を時間でかけて、いくら商品の価値を上げたとしても、会社の経営状況の悪化とか都合の良い理由で、全社員一括減給というのもよく聞く話ですよね。
働いた分だけしっかり稼げるという言葉は、働いた分から会社が利益を充分得て、それでも余った分のお金をあげるよと言うのの裏返しに過ぎません。
ちょっと話は逸れますが、私は2年前に会社を立ち上げ、1期目は赤字でした。民泊事業で銀行から融資を受けているので、赤字の決算資料を提出しに行くのに躊躇していたのですが、決算資料を見ながら銀行員の方が言った一言が忘れられません。
「赤字ですが、役員報酬外せば黒字なんで問題ないですよ」
社員の給料は必要経費なので支払う義務がありますが、役員報酬は経営が悪化し、資金繰りが苦しい場合、未払金としてお金を支払わずにしのぐことができるのです。
売上が上がっているので、経営が厳しくなれば、自分で勝手に自分の給与を減らすだろうと銀行員の方は思い、それがポロっと出てしまったのでしょう。
確かに経営者になると、毎月の自分の給与に一喜一憂したりしないですし、毎月自分の銀行口座に給与として振り込んでいるのですが、もらって嬉しいというより、もう一ヶ月経っちゃったよという気持ちの方が大きいです。
自分に支払っている給料をそんな感じに思うのですから、皆さんの会社の社長さんも、積極的にお給料を払いたいというより経費だから仕方ないという方が強いのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、自分の労働力の対価であるお給料が経費と思われていたのでは、大幅な収入アップは難しいでしょう。
そんな状況を打破するには、このnoteでも何度も口酸っぱく言ってますが、現代の世の中は資本主義で、そのゲームで勝ち抜く、つまり、お金持ちになる為には、労働力以外の資産(ビジネスモデル)を持ち、自分があくせく働かなくても、ビジネスモデル(自分だけの商品)の対価としてお金と交換できるようにするということが必要です。
この記事に自分のビジネスを持つというのがどういうものかを書いていますので、興味のある方は参考にしてください。
今回は、働いた分だけしっかり稼げるという言葉に騙されるな!というテーマでお話させていただきました。
それではまた!
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