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毎日のひと手間がサーブミスを減らす!
スレッドとか言うネット上の書き込みに、質問している人がいた。
「試合になるとボールが飛びすぎて、エンドラインをオーバーしてしまうことが多い。どうしてか?どうすればいいか?」
これに多くの人が返信していた。
「試合球は新品なので、普段練習で使っている古いボールに比べて弾みます」
とか
「試合になると緊張して、あるいはアドレナリンが出て、腕の振りが強くなります」
とか
「会場内の気温が、空気圧を測った早朝より次第に上がっていくことで、ボールの温度も上がり、内部の空気の体積が増えるので、気付かぬうちにボールが弾みやすくなります」
とか
まあ、どれもそうだよね、とは思うのだけれど、私は経験上、これを防ぐ手立てが一つだけあると考えている。
と言うか、発見した。
考え方としてはまず、試合の時の状況と、全く同じか近い状況に、普段の練習から近づければ良い。
試合の時間は、普段の練習時間とは違う。
試合の会場は、普段の練習場所と違う。
試合会場の気温や湿度も違う。
フロアの滑りやすさ、滑りにくさも違う。
絶対同じなのは、9m×9mのコート。
ネットの高さはまあ多少の誤差はあるだろうけどほぼ同じと捉えよう。
それなら、ボールは?
いつも新品で練習できるわけもなく、試合球が古いものを使うわけもない。
ということは、
せめて、
同じ状況に近づけるためには、
練習する前に毎回、ボールの空気圧を調整して全部同じに揃えることだ。
これは最近気づいた。
中学校の外部コーチの1年目には分からず、サーブミスの多さに悩んだ。
2年目の今、やっと気づいた。
Amazonで9,000円近くする、モルテンのデジタル空気圧計を自腹で購入した。(見出し写真がその実物です)
これは中学校の備品で体育館に置いてあるし、バレー部の救急バッグにも入っているのだが、いつでもどこでもサッと使えるように、自分用のものを買った。
これのいいところは、圧を見ながら手動ポンプで空気を入れたり、ボタンを押すだけで空気を抜いたりが簡単にできるところ。
だから公式試合の会場でも使われている。
せっかく買ったんだから、と試してみたくて、中学校の練習用ボール20個あまりを、毎回チェックするようにしていて気づいた。
日々、ボールの空気圧は違う!
その日の気温が高くても、圧は低くなったり、寒い日に高かったり。
おそらく、大気圧の方が気温より影響している。
ボール個々にも個体差があり、抜けやすいものもある。
寒い所に置いていたのを調整した後、体育館が暖まってくると、再度測ったら圧が高くなってたりもする。
そのことに気づいてから、自分が行ける練習日には、必ず始めに全球空気圧チェックをすることにした。
我がチームにはマネージャーがいないので、自分でやるしかない。
(選手にやらせると、貴重な時間がもったいない気がして、そこまでは求めない。
なぜって、ネットを張るだけでも結構時間がかかるのだ。)
そうしたところ、明らかに全員の試合・練習試合でのサーブミスが減ったのである!
もちろん、サーブの練習は毎日必ずやるというのが前提の話ですよ。
うちは毎日10〜12分間です。
思い返せば、私がバレーボールを始めた大学時代から最近まで、いつも練習時の空気圧は適当だった。
両手でグッと押し込んでみたり、フロアに弾ませた時の感覚だけでやっていた。
つまり、練習球がたくさんあってもその空気圧はバラバラ。
それが当たり前で、試合の時だけ審判が調整したボールでプレーしていた。
その、練習と試合の圧倒的な違いについて、全く気にしていなかった!
よくそんなことで、人にバレーボールの指導ができるまでになったな!
と、我ながらちょっと呆れた。
というわけで、バレーボールの指導をされている全ての皆様に、毎日練習前には必ず空気圧チェックを行うことを、強くオススメいたします!
毎日ですよ!毎日!
1週間、1月に1回とかじゃなくてね!