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オラ初心者天国をつくるだ!

一年くらい外部コーチを経験させてもらって、私はスポ少バレーの在り方について、非常に懐疑的な思いを抱くようになった。

我がチームに入部したスポ少バレー経験者3人が、いずれも低身長かつ低体重だからなのかもしれない。
そこは否めない。

たしかに、レシーブ姿勢の基本はできている。

けれども、スパイカーの身体の向きを見て守備位置を変えるとか、腕の使い方を見て強打かフェイントかを見抜くかと言えば、できていない。

スパイクミス、サーブミスも多い。
勝負所で入れておけばいいのにっていう場面も、考えずミスる。
相手コートに返しさえすればいいのにネットにかけるとか、何度もガッカリさせられてきた。

3人のうち1人はセッターだったというので、そのままセッターをやってもらっている。
しかし、ハンドリングが良いかと言えばそうではなく、試合ではほぼ毎回ダブルコンタクトの反則を取られる。1回か2回。
聞けば、スポ少バレーにダブルコンタクトの反則は無いという。
私からすると、そんなのバレーじゃない。バレーみたいな球技でしかない。
さらには、トスを遠くに飛ばせないし、ネットに近すぎたり遠かったりと、ブレもある。いつも近いなら対応するが、毎回わからないからスパイカーが大変だ。
ツーアタックも教えたが、正直な性格だからか、相手を騙しきれない。

残る2人はレシーブ専門だったらしいが、相手の強いサーブに対して、アンダーハンドではなく、直前で「こっち来ないで」みたいに手のひらを起こして、ブロックみたいにボールを下に落とす場面を何度か見て、唖然とした。
自分から可能性を捨てるなよ!飛び込んだら上がるかもしれないだろ?
と思うんだけど、なぜか叩き落とすことがある。
きっと、プライドが高すぎて、失敗が怖く、諦めが早いのだろう。
つまりは自分勝手。

スポ少バレーのコートは8m四方で、中学から成人までは正規の9m四方となる。
だからスポ少経験者の方が、アウトだと思って見送ってインになる確率が高い。
初心者は逆に、わからないのは取ろうとする。
どちらがいいかと言えば、メンタル的にやられるのは、余裕で見送って入っちゃうやつ。みんなとても落胆する。

スポ少バレーのルール、変えた方がいいよ!
コートは9m四方、ダブルコンタクトも取る。ローテーションもする。
そうしないと、プライドだけ高くなって、実際にはミスの多い選手が出来上がる。

スポ少経験者に、初心者とパス練習させると、「こんなの取れないの?」って顔を当たり前のようにする子がいて、びっくりする。普通は遠慮するだろうけど、まるっきり如実に顔に出して侮蔑するから驚いた。

指導者が悪かったのかな?
親の性格かもしれないが。

実は、我が地域でもクラブチームが立ち上がって、スポ少経験者はそちらに流れそうなのだが、私はそれでもいいと思っている。

初めは、中学校の部活動がなくなるんじゃないかと心配だったが、経験者がこれほど玉石混交なら、初心者を一からしっかり育てた方がいいような気がして来た。

中学校からバレーを始めたいと思った子たちが、頑張ったらどこまで行けるのか?
それを私は見たいし、クラブチームったって1チームしかない。1クラブ1チームしか出せないルールになってるから、何人集めても出られるのは一握り。
多分、試合に出られず腐る選手が増えるだろう。
そのクラブチームが1位なら、2位3位を狙ったらいい。

私は、初心者天国をつくる!
歩行者天国じゃなくてね!

バレーボールの助け合い、譲り合い、1人でボールに向かう責任感を学ばせたい。
負けた時に課題を見つけて、また前進する、そんな処世術の基本を体感させたい。
スポ少経験が無い方がいい。
人を侮るようなプライドなんて無い方がいい。
互いにミスを許し合い、分かち合うチームの方が、常勝軍団より、たくさんのことを学べる。

それが私が思い描く、初心者天国だ。

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