審判までやってたら、指導できなかった
外部コーチの必要なスキルの中に、「審判の資格」は、敢えて挙げない。
できれば、審判はできるけど、審判の資格は有していない方がいい。
そもそも資格がなければ、やってくださいと言われないから、断る理由がいらない。
練習試合の場合、我がチームでは監督の先生が審判の資格を取得したばかりだったので、積極的にやってもらった。
先生は野球専門の、バレー経験がない人であるにも関わらず、体育科の先生でもあることから、積極的に資格を取得し、その後も積極的に実践してくれた。
だから公式戦でも副審までは任されるようになった。
一方、私は20代の頃、審判講習会に一度行ったきり。
当時高校女子バレー部の外部コーチをしていたのだが、その後職場で人事異動があり、職務内容が急激に変わり、忙しくなってしまって、コーチにさえ行けなくなった。
そのまま、審判の実践もできず、資格の更新講習にも一度も行っておらず、今に至る。
よって、無資格の状態である。
練習試合があると、私はベンチにいてスコアの記録をしたり、立ち上がって指導したり、セット後のコメントをしたりと、選手たちの技術の向上に集中することができた。
その間、先生は、審判をしてくれていた。
相手チームの先生が審判してくれたり、休める時もあったけど、でもよく頑張ってもらっていた。
公式戦があると、先生たちは分担して各試合の主審または副審を担当する。
当然、自分のチーム以外の試合の審判を。
そうすると、自分のチームの試合のすぐ後、着替えて審判だったり、ひどい時には、自分たちの試合の前の試合の審判に当たったりするのだ。
そうなると、自分のチームのウォームアップやレシーブ指導に当たれない。
だから外部コーチがいてくれるとありがたいのだ。
私の後輩の、南中の監督は、私にも審判資格を取り直して公式戦の審判をやってほしいと言ったけど、自分のチームの指導がおろそかになりそうだから、ちょっと嫌だ。
資格を取って貢献したい気持ちはあるけれど。
そういったわけで、これまで技術指導にじっくり取り組んでこられたのは、私が審判をせず、先生が審判を頑張ってくれたからだと言える。
部員数が12人くらいに満たない、少人数のチームは、指導がなかなか大変だ。
こういう練習やっててね、と放任することがほぼ、できない。
ボール拾いがいないから。
ボール出しがいないから。
ボール打ちもいないから。
6vs6ゲーム練習もできないから。
バレー経験者ではない先生も、陰ではとっても役に立っているんですよ!
選手のみなさん!
感謝して!