
#37. 子どもの叱り方って、難しい!
前回、子どもの兄弟げんかについて書いたが、今度は「叱り方」の話。(以下のリンクは前回の話)
うちには6歳の長男と4歳の次男がいるのだが、長男の方がよく叱られる。
理由はわからないのだが、次男は長男が叱られるのを見て学び、叱られないようにしているのかもしれない。(ちなみに私には姉がいるが、私より叱られていたような気がする)
先日こんなことがあった。
長男がSwitchで遊んでいて、明確に時間を決めていなかった。
私が一緒にいて感覚的に「結構遊んでいるな…」と感じたので、
「そろそろ遊び過ぎじゃない?何時までにする?」
と聞いた。すると、
「15時10分までにする!」
と言った。
その時の時刻は14時45分。
あと25分か…。ちょっと長い気もしたのだが、「ダメ!15時まで!」とか言ってしまって不機嫌になってもなぁ、と思い、15時10分までを許した。
そして、15時10分。やめる気配がない。
「15時10分になったよ?どうする?」
と、3回くらい声をかけ、ようやくやめたのだが、機嫌が良くない。文句たらたら。
「父ちゃんが時間を決めたわけじゃなく、自分で決めたのに、なんで怒ってるの?そんなんだったら、ゲーム自体禁止にするよ?」
と叱った(怒った)。
すると、ドアを閉めてスラスラと何か書き始めた。
そして、むくれた顔をしながらも不安そうな顔でドアをチラチラと見ている。
不審に思い、ドアを見たらなんと油性マジックでドアに字を書いていたのだ。
「なんでそんなことするの?おかしいよね、物に当たるなんて。父ちゃん、ガッカリだよ。お家はおばあちゃん家(我が家は磯野家に居候している、フグ田家なのだ)のもので大事な家なのに、ドアにマジックで書いちゃうなんて、おばあちゃん悲しむよ。お友達の物にも、マジックで書くの?自分の大事な物にマジックで書かれてもいいの?」
と叱った。
長男は涙を目に溜めて首を振る。
「じゃあ、自分でしたことの責任をとりなさい。落ちるまで拭きなさい!」
と言って、ウェットティッシュで拭かせた。
ウェットティッシュで油性マジックが消えることは無いのだが。
時間をかけて1文字程度は消すことができたのだが、完全に消すことはできない。それでも懸命にゴシゴシしていた。
「激落ちくん」などを使えば落ちるのだが、自分がやったことが簡単には取り戻せないことを知ってもらうために拭かせた。
15〜20分くらい拭いていただろうか。
そのうちに義母が帰ってきた。
「どうしたの?あー、ドアに書いちゃって…」
と言い、「激落ちくん」でキレイに落とした。
反省しているようにうなだれていたので、可哀想になり、「もうこれから人の物に当たったりしちゃダメだよ」と言って、長男をぎゅーっと抱きしめた。
その後、長男が五目ならべをしたのか、碁盤を持ってきた。仲直りのしるしだろうか。
「五目並べやるか?」
無言でうなづく長男。
何度かゲームし、わざと負けてあげたら、機嫌も治った(本気でも負けた)。
「めでたしめでたし」と言ってもいいような、一見良い話かもしれないが、いつもこういう感じになる。
そして後になって、「あんな叱り方で良かったのだろうか」と悩むことになる。
「叱る」と「怒る」は違うという。
このサイトによると、
【怒る】は、自分の感情を発散させるために行います。怒りの感情を解消することが目的です。
【叱る】は相手のために行います。失敗や過ちを改善し、未来に向けて指導することが目的です。
とのこと。
私は怒っていなかっただろうか。
目に涙を溜めていた長男の悲しそうな顔が、思い出されて胸が痛む。
子育てしながらも、私も自分に向き合い、また、人の気持ちについて考えさせられる。