【雑記】ChatGPTを使って小説を書くこと
まずみこちゃんの記事、これは非常に興味深い。
プロンプトエンジニアリングを意識するということはChatGPT君との付き合いで、非常に重要だと痛感した。
聞き方が悪いと、期待していたことと全く違う回答が返ってくる。
さらに重ねて聞いても、まさにみこちゃんの言う通り「トンチンカンの上書き、増殖、大増殖」となる。
だから聞き方も工夫しなければいけない。
さて、そこで「ChatGPTは小説執筆に役立つか?」ということに対して書いてみたい。
まず結論は「役に立つ」だ。
しかし「役には立つが、自分の代わりに小説を書いてくれるわけではない」になる。
当たり前の話だが、適当に命令したら、面白い話をどんどん書いてくれる魔法の杖ではないということだ。
まず、ChatGPTを使い始めてしばらくして、自分が抱いていた幻想が崩された。
なぜならChatGPTは「小説」を書かないからだ。
「○○○という小説を書いてください」
と言っても、決して小説を書いてこない。
書いてくるのは「あらすじ」のみ。
登場人物の心理描写も、風景の情景描写もない。これは小説としては致命的だ。
だから最終的には、人間が小説を書くしかなくなる。
とはいえ、うまく使いこなせば、小説執筆にかなり役に立つ。
役に立ちそうなところ、立たなそうなところを書き出してみた。
(1)あらすじ作成
役に立つ。さまざまなアイデアを出してくるので、何度もアイデアを出させて、その中のアイデアを組み合わせれば、面白いものができる可能性はある。
(2)あらすじの感想を聞く
役に立つことがある。
しかし、道徳にあてはめて意見するので、たまに頓珍漢な返事をしてくる。
あくまで参考程度にしかならない。
というか、ここが致命的に弱いのではないかと思う。
(3)小説を書かせる
先に述べた通り、役に立たない。
あらすじを書いてくる。
これも致命的である。
(4)キャラ設定
意外に面白いキャラを出してくる。
しかも綿密なキャラ設定をしてくれる。これは地味にありがたい。
「破天荒」の本来の意味は、「誰も成し得なかったことを初めて行うこと」なのだが、ちょっと興味があったので意地悪な質問をしたら「普通の常識に縛られず、自由奔放で予測不能な行動をする」と言い換えてきた。
つまり、あえて巷間言われている誤用の方でキャラ設定を考えてくれたことになる。
空気読んでくれているのか?(笑)
(5)問題解決
小説を推敲していると、どうしても矛盾点やありふれたアイデアを別のものに変えたくなる時がある。
たとえば「あることをきっかけに」の「あること」のいいアイデアが思いつかないときなどだ。
単純に聞いても決して満足する答えは得られないので、様々な切り口から質問すれば、ヒントが得られる可能性がある。
言ってみれば、相談に乗ってくれる人が一人増えたみたいな感じだろうか。
だから役に立つとまでは言えないが、「相談には乗ってくれる」というのが正確な表現に近い。
いまのところ、以上かな。
一言で言うと
「過度に期待はできないが、結構役に立つ」
というところだろうか。
最終的には「全部こっちで考えないといけないわけね」という感じになったが、なんとか書いたのが以下の小説。
これをもってChatGPTを使った小説執筆はいったんお休みとする。
どなたか
「他にもこんなすごいことができますよ」
というアイデアがあったら、ぜひ教えてください。(^^;
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