第11話 児童相談所または児童養護施設の話
はじめに、児童相談所と児童養護施設が「何か」について。
児童相談所とは
児相と略称され、児童福祉法第12条に基づいて、子供の健やかな成長を願い共に考え問題を解決する、各都道府県に設けられた児童福祉の専門機関。
18歳未満の子供に関する相談であれば、本人・家族・学校の先生・地域の方々など、どなたからでも受け付ける。
相談内容として以下の例が挙げられる。
保護者の病気、家出、離婚などの事情で子供が家庭で生活できなくなった
虐待など子どもの人権にかかわる問題
わがまま、落ち着きがない、夜尿
友達ができない、いじめられる、学校に行きたがらない
チック等の習癖、 知的発達の遅れ、肢体不自由、虚弱、自閉傾向
家出、盗み、乱暴、性的いたずら、薬物の習慣
相談の結果、保護が必要となれば児童養護施設などでの一時保護が措置され、保護期間は原則として2ヶ月。
その間に児童相談所が子どもの落ち着く先を定めていくものとされているが、現状は2ヶ月を超えるケースがほとんどで、最長では5ヶ月もの間保護をしていたケースも。
児童虐待への関心が社会の中で非常に高まっており、こうした一時保護のニーズは急増中とのこと。
児童養護施設とは
略して養護施設とも称され、児童相談所長の判断に基づき、都道府県知事が入所措置を決定する児童福祉施設(※施設入所には原則として父母の同意が必要)。
児童福祉法41条ではこのように定義される。
児童養護施設とは、予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切養育を受けているなど、様々な事情により家族による養育が困難な2歳〜概ね18歳の子供達が、家庭に替わる家で協調性や思いやりの心を育みながら生活する場所である。
主な入所理由として最も多いのが”虐待”で、全体の半数近くを占めるそうだ。
更に”親の精神疾患”等を理由に入所する子供も約15%と高く、件数・割合ともに増加しているらしい。
また割合としては5%程だが、軽視できないのが”貧困”とのこと。
心理カウンセラーとの出会い
入所したキッカケみたいなのは、よく分からない。
一つ心当たりがあるとすれば、彼女と3ケツ(3人で乗ること)原付で事故った事くらい。
原付の運転が得意だった私はよく後ろに人を乗せて運転していて、その日は彼女とパシリを乗せて走っていた。
小さな駅の踏切を通過したあたりで彼女が「私も運転したい」と言い出したので「いや〜無理やろ、危ないて」と反対したが、私は可愛い女子に弱かった。
根負けして彼女にハンドルを渡したことを後悔していないのは、誰一人として大きな怪我をしなかったお陰である。
確かこの1〜2週間後くらいに入所したように記憶しているが、これがキッカケだったのだろうか。
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