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第17話 15歳、少年院仮退院直後の話
初めての少年院を出院するとき迎えに来てくれたのは、母と、産まれたばかりの妹だった。
少年院の中からやり取りした母との手紙を通して、母に対する感情がほんの少し変化したのは確かだった。
それでも相手が、母が私に対してどう思っているのかは分からなかった、怖かった。
毎日毎日「産まなきゃよかった」とか、「死んだ魚みたいな目」とか罵られ殴られ育った私にとって、母は世界で一番私を嫌っている人物だったからだ。
少年院内でいくら優しい母親の顔をして出迎えてくれても、いざ二人きりになったら何をされるか分からない、そんな恐怖を抱えながら少年院を出た。
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