喜志武弘

歴史と数学の本を読むのが楽しい/やってきた仕事は、経営、IPO、事業開発、M&A、データマネジメント、法務など/東京科学大学(旧・東工大)大学院で技術経営と数理モデルを勉強中

喜志武弘

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最近の記事

ネット証券の経営にデータ活用した事例

SBI証券執行役員データマネジメント室長時代の講演レポート。内容はAlbertの皆さんと行った仕事の記録。 2024年1月25日(木)開催 CAPITAL MARKET WEBINAR「デジタル変革がもたらす証券業界の新たな価値」<アフターレポート> | Page 3 of 3 | The Finance

    • マーケティングサイエンス

      マーケティングサイエンス 理論と実践 | 集団授業 | すうがくぶんか を復習をして要点をまとめた。 共分散構造分析 共分散構造分析は、複数の変数間の関係性を分析する統計手法。モデルの構成要素はパス図とパス係数。分析の流れは、①仮説をパス図で表現、②変数間の相関を確認、③SEMの計算実行、④適合度指標などの確認。 推定方法は、最尤推定法が標準的に使用され、多変量正規分布とWishart分布の性質を利用。パス係数の値や有意性を確認して結果の解釈。適合度指標(TLI、CFI、

      • 情報幾何 自習用メモ

        情報幾何とその応用 1 情報幾何とは何か-入門編 この論文は情報幾何学の基本概念と構造について解説 主な要点は以下の通り 情報幾何学は確率分布の集合を幾何学的に扱う理論 確率分布の空間はリーマン空間となり、Fisher情報行列が計量を与える 指数型分布族の空間は双対平坦空間となります。これには自然パラメータθと期待値パラメータηという2つの座標系がある 双対平坦空間では、e-測地線とm-測地線という2種類の「直線」が定義される KLダイバージェンスは確率分布間の「

        • Peter Turchin「国家興亡の方程式」Historical Dynamics: Why States Rise and Fallを読んだメモ

          ピーター・ターチン(Peter Valentinovich Turchin)の『国家興亡の方程式』(Historical Dynamics: Why States Rise and Fall)は、歴史を数学的にモデル化しようとする野心的な試みを展開した著作です。以下にこの本の主要な特徴と内容をまとめます。 本書の概要『国家興亡の方程式』は、歴史を自然科学のように研究することを目指し、数学的アプローチを用いて国家の興亡を分析しています。ターチンは、歴史動態を数学的にモデル化す

          数学を1ヶ月半集中的に勉強した

          院の3Qが始まるまでに、①微分積分、②線形代数、③数理統計、④複素解析、⑤ベクトル解析、⑥常微分方程式、⑦ゲーム理論の復習をする計画を立てて実行した。 ①微分積分、②線形代数、③数理統計については、すうがくぶんかさんの全83講義を活用。1講義約2時間20分の140分。83×140=11,620分=194時間。院の夏休み2ヶ月のうち計48日間はほとんど数学に使って、微分積分、線形代数、数理統計の基礎固めを行った。 数理ファイナンスと確率論と数値計算(計3講) 8月6日(火

          数学を1ヶ月半集中的に勉強した

          Science Tokyo 東工大 MOT

          授業 数理モデル、情報技術、計量経済学、経営理論、事業戦略理論、マーケティング理論、各産業の概論、技術政策など、Science Tokyo(旧・東工大)院で学んでいる事には、新しく学んでいる事、実務経験はあるがあらためて理論を学んでいる事の2つがあるが、どちらも仕事に凄く役立っている。 院の学費は、年間数十万だが、各分野のエッセンスを毎回100分の授業で知ることができ、授業で紹介される本もどれもおもしろく、課題が勉強のペースになり、普通ではアクセスできないお話も直接聴けて

          Science Tokyo 東工大 MOT

          信長公記

          リアリティのある信長を知る1冊。 1)信長の一生は、大河ドラマや漫画だと、矢継早にエピソードが展開されるので、実際に当時の人が体感した「時間の流れ」とズレがあると思える。 13歳 元服(19歳) 14歳 初陣 15歳 濃姫と結婚 20歳 斉藤道三と会見 24歳 弟の信行謀殺 26歳 尾張統一(39歳) 27歳 桶狭間の戦い(41歳) 34歳 美濃平定 35歳 上洛(52歳) 36歳 伊勢平定 37歳 姉川の戦い 38歳 比叡山焼き討ち(58歳) 40歳 浅井・朝倉氏滅亡

          ガリア戦記

          カエサルが、南北約965km、東西約935km、ガリア地方を、2000年前に、7年かけて、3万前後の軍で、征服した記録。 東京から九州までが、約950kmであるから、わかりやすくイメージし直すと、一辺が東京-九州間の距離の正方形の中を、2000年前に、7年間、3万人で動き回って、征服したという事になる。 2000年前のローマ兵の健脚ぶりに驚かされる。 950km四方の面を征服するのに、カエサルは、何を実行したか。 先ず、敵部族のガリア人が団結して向かってこられては、勝

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          ナポレオン言行録

          15歳の時から30年以上読んでいる。 ・私は二年後をおもんばかってしか、かつて生きたことがない。 ・戦争においては、天才とは事実の中で思索することである。 ・時としてはよい作戦計画も偶然の事情によって失敗し、時としては悪い作戦計画も運命の気まぐれによって成功する。 ・戦争においては、一つの大きな失敗があると、常に誰かが大きな罪ありとされる。 ・百に六十の成功のチャンスをかぞえることができない限り、戦闘を交えるべきではない。 ・指揮の統一は戦争において最も重要なもの

          ナポレオン言行録

          桶狭間

          桶狭間に関する本を読んでみると、選択肢(複数の作戦)は次のように、分岐していた。 1)義元の尾張進行目的は、上洛か、否か。 2)信長は、当初から義元本陣を狙っていたか、当初は鷲津砦・丸根砦を攻める今川軍後方を狙い途中で義元本陣に狙いを変更したか。 3)佐々隼人正、千秋四郎らが攻撃したのは、鳴海城か、義元の前衛隊か。 4)義元本陣の場所は、漆山か、高根山か、より後方か。 5)信長の攻撃は、迂回奇襲か、正面突破か。 6)中島峠から山際までの信長の移動が、義元から見えていたか、否

          ナポレオンの戦略・戦術のまとめ

          ◼︎実行力 ナポレオンが敵軍の動きを予め全て計算の上で戦争したというのは作り話。戦場での現実の展開に即興で対応できたから強かった。 ナポレオンは、大変な読書家で戦略書を読みあさったが、行動の人であり戦略思想家ではなかった。無名将校時代に勉強したサックス「わが瞑想」、ブールセ「山地戦の原則」、ギベール「戦術概論」、デュ・テイユ「野戦における新砲兵の運用」の理論を実行したにすぎない。軍事的天才たる所以は不確実性の支配する実戦で常に勝利した実行力にある。 ナポレオンは「戦争術と

          ナポレオンの戦略・戦術のまとめ

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          モトヤフ(元ヤフー社員の組織)がインタビュー記事を作成してくれました。

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