お手玉をしてたら目が回ったの
みかんを二つもらった。
ふと、お手玉を思い出したので、そのみかんでやってみる。
お手玉なんて何年ぶりだろうか。意外とできる自分に嬉しくなる。
楽しくなってきて、くるくるくるくると20回ほど続けてしまった。
見ているうちに目が回ってきたし、鮮やかなオレンジ色で目がチカチカしてきたのでやめる。
この話を唐突に誰かにしたくなったけれど、この話を楽しそうに聞いてくれるような人はあの人しかいないなあと思い浮かべる。
きっとその人は、少し呆れた顔をしながらも、そのみかんをぐるぐると見続けてくれることだろう。
そのうちニヤニヤしだすんだ。
今度その人と、もしみかんを食べる機会があったのなら、自慢げにやって見せよう。
だから一緒にみかんを回してください。