少々季節外れのセプテンバーさん
何も考えたくなくなって、晩ごはんを買いにコンビニに向かう途中、RADWIMPSの「セプテンバーさん」がふいに聴きたくなる。
デデッデデッ~から始まるメロディーと、軽いギターの音がすっと耳に入ってきて、なんとも心地良い。
肌寒くなった夜に、なんとなく寄り添ってくれるような、そんな曲。
終盤のたたみかけるようなテンポの歌詞も好きだけれど、ラストの優しく語りかけてくれる野田さんが好きだ。
「あぁ この季節(とき)が語るもの」
「あぁ この季節(とき)が繋ぐもの」
それぞれの季節によって、なんとなくではあるけれど、人付き合いも思い出も変わってくる。
季節のうつろいを気にしていた頃が懐かしく思う。
でもその思い出が今になっては、懐かしさより寂しさに変わっている。
一緒に過ごす時間が多ければ多いほど。
一緒に経験したことが多ければ多いほど。
思い出が多ければ多いほど。
失ってしまった今は、それが寂しさに変化している。
思い出や懐かしさに変化したならば、きっとそれは良い方向に向かった証拠だと思う。
前を向けている良い兆しだと思う。
過去は過去だけれど、やっぱりどこかで忘れられないものって、誰にでも絶対あると思う。
そして誰にでも、後悔していることって、きっと一つや二つは持ち合わせていると思う。
今だから、今ならば、この声は届くのかな。
いつになったらこの声は届くのかな。
届かせてみせるよ。きっと。
そうしたらあなたは受け入れてくれるかな。