白銀の太玉[3]---梅の花
まえがき
「白銀の太玉 [1] 」では、大国主命の神事によって、大国主命の魂が解放されていく個人的体験を小説という形で書いた。そこでやめておこうと思ったのだが、実は信じられないことが、その後に起こった。なんと!事代主命の御魂が「おふでがき」という形で自閉症の少年Tくんに現れてきたのだ。「光音針 [2] 」はそのことを物語にした。
その「おふでがき」は、私の人生やまわりの人々の人生を180度、変えてしまった。
そのTくんをコードネーム「コトシロヌシ」として、その続きを書くことにした。事実は小説より奇なり、というけれど、本当にそんなことが私の人生に起こってしまった。シリーズものの第三弾となります。
Knock!Knock!(トン!トン!)
Who’s there? (どなた?)
Alison. (アリソンよ)
Alison Who? (どの、アリソン?)
Alice in Wonder land. (アリソン・ワンダーランド=不思議な国のアリスよ)
民族の指導霊であるべき高次の存在たちにあえて結びつこうとする人びとは、すでに蓄積されている民族のカルマを自分のカルマとして引き受けなければならないのです。
ルドルフ・シュタイナー「霊的宇宙論 第9講」
コトシロヌシの御魂を預かった自閉症だったTくん(以下コードネーム:コトシロヌシ)の神事は、どんな意味があるのか、何が行われているのか、凡夫である私には何一つわからなかった。ただ、なんとなく、三次元に隠された見えない高次元プログラムを、言霊によって起動しているのではないか、と二次レベルのコンピュータ画面になぞらえて、推測していただけだった。
しかし、その目に見えない起動プログラムを察知した人物がいた。
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