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【MONO-OKI】#20 はじめてのマッチボックス入りマッチボックス

昔からの保管品ではなく、つい最近、僕の手元にやってきたマッチボックスのミニカーを記録を兼ねて紹介させてください。はじめてマッチボックスの箱入りで入手したので、結構コーフンしちゃっています(笑)


700円で落札できたパイプトラック

MATCHBOX No.10「PIPE TRUCK」(1966~1968)
TOY Number:10 MADE IN ENGLAND

たまたまオークションサイトで発見したのが、マッチボックスの「1-75」と呼ばれているメインラインの1台。派手さやカッコ良さとは縁遠いトラックなんですが、なんとなく初期のマッチボックスのラインナップは「働く地味な車」の印象があるので、僕としてはドストライク!でした。「制限時間直前に駆け込み入札で値段吊り上がるだろうなあ」と思っていましたが、あっさり700円で落札。

60年代MONOのわりに美品!

"タイプE"と呼ばれている1964~1968年のパッケージデザインでした

実際に届くまでは解らないことも多いので、「もしかしたら・・・」という不安と期待ないまぜで到着を待ちました。届いたMONOをさっそくチェック。
まずは、それだけでも高額な取引がされている外箱。箱のデザインについて調べておられる「Nostalgic Patrol Car」さんのサイトによると、1964年(昭和39年)~1968年(昭和43年)の間に採用されていたもののようです。

MATCHBOX No.10「PIPE TRUCK」の側面
このシンプルな形状のホイールが初代の証。荷台の部分などには少し塗装剥げがあります

次に中身のほうですが、予想以上に美品なので驚きました。1966年の登場から1971年までの間に4回発売されていたパイプトラックですが、僕の手元に来たのは、ホイールの形状から1966年から1969年の間に発売されたモデルのよう。箱デザインの情報と照らし合わせると1966~1968年のMONOではないでしょうか。シャシーの銀色部分にも「LEYLAND No. 10」の刻印があるので、初期生産品だというのは間違いないかと思います。

シャシー部分もとてもキレイなんですよね。保管状態がよほど良かったのではないかと

ハンドメイドの残り香が漂う

1969年のマッチボックスのカタログを紹介する動画の中にも、パイプトラックの姿を確認することができます。

「Paul Restorer 」YouTubeチャンネルより
左下にNo.10としてパイプトラックが掲載されています。
僕が生まれた年のカタログです!なんか感動しますね

当時(1962~65年頃)のレズニーのマッチボックス設計&製造ラインの動画を発見しました。めちゃくちゃいいですね。オートメーションの始まりを感じますが、まだまだ人の手に委ねる部分が大きかった時代です。CADなんかも無いですから、手掘りの木製原型から機械的に縮尺を変更して鋳型を作っている様子なんかも新鮮です。

おっそろしいほどの工員さん(しかも女性ばっかり)。塗装の仕上げは手塗り

こちらは1965年頃のラインの様子。少し機械などが進化している感じ。

ホットウィールとは違う存在感

経営破綻して1997年(平成9年)にマテルに買収されてしまったマッチボックスですが、この時代のアイテムを見ると、圧倒的にノスタルジックで、ボックスデザインも含めてコレクターたちが熱狂する理由がわかりますね。
1-75ラインナップは、車そのもののデザインも大味なのですが、それがまた良い味を出しています。最近のマッチボックスもいいけれど、これからもし集めるとしたら60年代のアイテムにこだわってみたいなと改めて思いました。こんな地味なトラックミニカーで至福になれる僕は幸せ者です。

搭載されているパイプの本数は7本。たぶん発売当初の数のまま残っているようです
(参考画像)新品時はこんなふうにパイプはランナーに繋がった状態だったようです。
輪ゴムで留めてあったんですね。外箱デザインは"タイプF"のようです

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