第二話 漢になる

〜前回のお話〜
珍しくジャグラーで大勝ちしたわたくしは、先輩と共に夜のお店デビューすることに!

そしてわたくしの夜の、否、
人生の礎となる店
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先輩達に連れられ向かったのは謎のビル
階段を上がると扉がありそこには

18歳未満の方の入場お断り
の文字が…

案ずる事はない。
しっかりと年齢は超えている。

そして扉をあけると薄暗い光の中に男性の姿が。
この世界の案内人である。
先輩は慣れた口調で案内人と話している。
さすがは先輩、案内人と堂々と話すその姿がとてもかっこよく見えた。

そして案内人が謎のプレートを取り出し我々の前へ差し出した。
(これはいったいなんなんだ…?)
そんな疑問を遮るかのように案内人がプレートを裏返すと、そこには女性の写真があり横にはスタイル等が書かれていた。
高卒の自分でもわかった。
この中から選ぶんだ、と。
案内人が自分に対し何かを喋っていたが、何も頭に入ってこない。
なぜなら

明らかな合成


だったからである。
高卒の自分でもわかる、完璧な合成。
かつて韓国旅行に行った際、現地の商売人に
『ニセモノあるよ!シュ◯リーム!ニセモノ!完璧なニセモノよ!』
と声をかけられたことがある。
それくらい自信を持って言えるならもはや本物なのかもと錯覚してしまうほどの勢い。

話が少し逸れてしまったが、それ程に明らかな合成であった。
今ほど修正技術は発達しておらず、身体と顔のバランスはまるでワンピースのゲッコーモリアの様であった。

(どのプレートを選んでもきっと理想には近付かない。)
そう悟った自分は1枚のプレートに映る女性にわずかな希望を託した。

ナナミさん。(仮名)
この方がわたしの夜の世界童貞を奪ってくれました。

つづく…





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