第四話 ぬるりひょん

どうもおはこんばんちは。

人生初風俗を味わったわたくし、それからと言うもの連日連夜夜のお店へ…

という訳ではなくハマる事はありませんでした。
その頃は若くやはりお金も大して無かった為、女性との手合わせに大金をはたく事に抵抗があったと言いますか…
そもそもそこまで性欲が強くなかった様に感じます。

この頃わたくしは友人達とパチンコに行ったり、clubに遊びに行く事が多かったのです。
EDM全盛期といっても過言では無い程、大阪のclubは毎夜大盛り上がりでした。
経済的な余裕はあまり無かった為、入場前にコンビニの安酒を飲み程よく酔い、clubのメルマガなんかを登録して割引を使って遊ぶ。
今思えばこんな余裕の無いclubの何が面白いのかと思うが、その頃は本当に楽しくて仕方がありませんでした。
朝までみんなで騒いで適当にご飯を食べて帰る、不思議な事にこの頃は女っ気がゼロでも楽しめていました。

そしてある日いつもの様に友人達と朝までclubで遊んで帰ろうとした時、1人の友人が言いました。

『風俗って早朝安いねん』

この頃の僕の情報源はYouTubeやInstagram、Wikipediaでも無く周りの人間でした。
前回の物語の先輩や今回の友人等、的確に面白い情報を僕に与えてくれる。
まるで自分の為だけの教科書の様でありました。

その友人曰く、アメ村にある風俗で早朝割りがあると。
そのお店はわたくしが以前行った様なホテル等に行く訳では無く、そのお店内で全てが完結すると。
そして何より気になったのが
ローションプレイ
というもの。
ローションプレイなんて初めて聞く言葉だった為何がなんだかといった所。

そしてもう1人の友人、友人Bがこう言いました。

『あれはすごい。お腹の中にいた頃を思い出す。』

意味がわからない。全くわからない。
わけがわからないよとはこの事かと。

しかしながら、ローションプレイと言うのはとにかく凄いものなんだという事はしっかりと伝わってきた。
そして言わずもがな全員で入店。
早朝は40分¥10000と、我々のお財布に優しかった記憶がある。
パネルでの指名システムもあったが、前回の西中島でわたくしは学んでおります。
全てウソだ、と。
その為特に指名はせずフリーでとお願いをした。

友人達と共に待合室へ案内されしばらく待機をした。
正直この時はワクワクよりも確実に緊張が勝っていた為、どんな会話したかなど全く覚えておりません。
ただきっと意味の無い話を最高潮のテンションで話していた事は間違いないでしょう。

そしてしばらく談笑をしているとついにその時が。

番号札◯番のお客様〜

呼び出しだ。
番号で呼ばれるなんてまるで囚人じゃないか。
なんて事は微塵も感じず、
はーい
と陽気な声を出し案内人の元へ向かう。

強要や盗撮ダメ等当たり前の注意事項を今一度共に確認し、カーテンの向こうに嬢がいるとの案内。
いよいよ対面である。
わたくしのローションプレイデビューかつ腹の中に帰る日である。
いってきます、そしてただいま。

つづく…


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