ビリー・ジョエル in CONCERT at 東京ドーム
チケットを入手するまでの話。
One Night Only in Japan 2024年1月24日水曜日。
一夜限りのコンサートをビリー・ジョエルが日本でやるって。
その第一報がどこからもたらされたのかもはや覚えてはおらず、まさかそんな日が来るなどと思ってもいなかった。
1993年にアルバム「リヴァー・オブ・ドリームス」をリリースした後、
ビリーは現役ミュージシャンとしての活動からの半引退状態で、彼の活動はライヴを主体とするものとなったからだ。その後、クラシックへ移行する。
1994年に初めて行われたエルトン・ジョンとのジョイント・ツアー「フェイス・トゥ・フェイス」がコンサート活動の再開となる。
私事では1991年に結婚、1995年1月に妊娠、続いて切迫流産の状態と判明して入院、絶対安静で2カ月の入院、激しい悪阻が5月のゴールデンウィークまで続き、10月に出産と人生でもっとも劇的な最中にいた。
ビリー・ジョエルもTMNETWORKも吹き飛んで、みんなのうたや、おかあさんといっしょの子ども番組に必死になる。あとはよろしゅうお察し下されば...。
Twitterを始めてからビリー・ジョエルのアカウントをフォローすると、The Garden のにコンサートがマディソンスクエアガーデンで行われていることを知る。主に北米での活動。
日本公演など完全に諦めていた。大事にとっておいたアナログ盤を、買い直したOnkyoのポータブルレコードプレイヤーで、懐かしみながらビリーの曲を聴き始めていたのに、一夜限りの日本公演?何というお知らせ!胸が躍った。
2023年9月、第一回の抽選発売にローチケよりエントリーをした。
あえなく落選。第二回、ローチケサイトよりアクセスするもアクセス出来る前に終了してしまう。Sold Out。もはやこれまでか。
諦めるために都合の良い情報はないかと探すものの、どこにも書かれていたのは、「日本公演はこれで最後ではないか?」というもので、とてもじゃないけど諦め切れるものではないことがよくわかった。Xで落選したとポストすると、OneNightのチケットが当たったらしきアカウントがいいねをして来る。その上抽選で当選した即日、そのチケットを売るという。どういうこと?コンサートは来年、9月の現在ならどんな予定も変えて行くことが出来るだろう。転売ヤーめ。これは本当に悔しかった。最初から行くつもりがないならエントリーしないでほしい。
無駄だろうとは思っていたもののXのウドー音楽事務所のアカウントに「追加公演のお知らせをお待ちしております」とリプを送った。
半分は諦め、半分はもしやという期待を抱きながら送る日々は気もそぞろ。TMNETWORKも40周年を迎えるにあたって、時期が重なってしまうことに心が少し痛んだ。発売されているビリー・ジョエルのCDやアナログレコードのセット、見逃せないものも多かった。自分自身でもどこかで、「もうビリー・ジョエルは日本に来ることはないだろう」と思っており、新曲もアルバムももう出ないだろうと思って、今持ってるもので満足しようとレコードプレイヤーを買った時にそう思っていた。今では音楽のサブスクリプションで、どんな曲でも配信されていたら聴ける。
「コールド・スプリング・ハーバー」から「ザ・ブリッジ」までのアナログ盤、「イノセント・マン」からの企画ものCDという、古いものでも十分楽しめるだろうと。
ところが、ピアノ・マン 50周年記念デラックス・エディション SACDマルチ・ハイブリッド盤 (7インチ紙ジャケット仕様)が、今年の2月28日に発売される。予約受付も始まっていることを知る。商品の説明には、
“【完全生産限定盤】2CD+DVD / リリース50周年を記念した、世界初登場となるSA-CDマルチ・ハイブリッド盤を含む3枚組デラックス・エディション(DISC1:SACDマルチ・ハイブリッド盤、DISC2:高品質Blu-spec CD2、DISC3:DVD)
※在庫がなくなり次第終了となります。“
CDは進化している。SA-CDマルチ・ハイブリッド盤とはなんぞや?
そう思っているうちに、2018年、今から5年前ほどに
“ストレンジャー 40周年記念デラックス・エディション(完全生産限定盤)”
“ニューヨーク52番街 40周年記念デラックス・エディション(SACD 5.1ch HYBRID 7インチ紙ジャケ版)(完全生産限定盤)の2タイトルをAmazonで発見。
要は、「ストレンジャー」「ニューヨーク52番街」の2タイトルが豪華特典付きで発売中、ピアノ・マン 50周年記念デラックス・エディションは予約受付中!ということだ。先の2タイトルはまだ在庫が残っていて良かった。
デラックスエディションの内容を書き出してみよう。
大都会ニューヨークの孤独と躍動感を音像化した、ポピュラー史上に爆然と輝くビリーの代表作、「ストレンジャー」日本発売40周年記念!思い出のアイテムの数々を初復刻した、ファン垂涎の永久保存盤(日本独自企画)!!
ストレンジャー
40周年記念デラックス・エディション-SACDマルチ・ハイブリッド盤
1977年に発表された、通算5枚目のスタジオ・アルバム(日本では1978年1月に発売し、同年4月に初来日)。念願かなってフィル・ラモーンを初めてプロデュースに迎えた本作は、収録曲「素顔のままで」がグラミー主要2部門(最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞)を受賞し、USだけで1000万枚以上のセールスを記録。日本独自のシングル・カットとなった「ストレンジャー」も40万枚超の特大ヒットを記録し、ビリーの代名詞の一つとも呼ぶべき作品となっている。
豪華仕様と封入特典
◆DISC1
SACDマルチ・ハイブリッドディスク仕様(SACD5.1ch &2ch、そしてCDがこの1枚で再生可能)
SACD層:2000年DSDマスタリング(オリジナル・アナログマスターより)による5.1chサラウンド音声と2chステレオ音声を収録(全9曲)
Remastered for SACD by テッド・ジェンセン/5.1ch サラウンド
Mix Produced by フィル・ラモーン(本作のマルチ音声盤は日本初リリース)
CD層:2011年デジタル・リマスター<オリジナル・アナログマスターより)
日本初CD化となる5曲の貴重なライヴ音源を追加収録(全14曲)
Remastered by テッド・ジェンセン:現存する最新リマスター音源(国内盤未発売の「The Complete Albums Collection』 BOXより)を採用
◆DISC2
高品質Blu-Spec CD2仕様(30周年記念盤に収録された「ライヴ・アット・カーネギー・ホール
June3, 1977」をBlu-Spec CD2仕様にアップグレード)(全12曲)
18cm✕18cmの7インチW紙ジャケット仕様
◆オリジナルLP(US初版)内袋復刻◆オリジナルLP(国内盤)初版帯復刻
◆オリジナルLP(国内盤)風レーベル面CD
◆「ストレンジャー・ツアー」1978年初来日公演パンフレット(6面三つ折り:リサイズ)(40年振り復刻)
◆「ストレンジャー・ツアー」1978年4月23日(日)サンプラザホール公演
チケット(実寸大)(40年振り復刻)
◆「ストレンジャー・ツアー』初来日公演告知チラシ(おもて面は東京版、裏面は大阪版を再現:リサイズ)(40年振り復)
◆「ストレンジャー」日本盤発売当時の告知ポスター(2種:リサイズ)(40年振り復刻)
◆「ストレンジャー」からカットされた日本盤アナログ・シングル・ジャケット3種(実寸大)(40年振り復刻)
「ストレンジャー」オリジナルLP(国内盤)帯2種(初版を除く第2刷以降)(40年振り復刻)
◆「ストレンジャー」2008年レガシー・エディション ブックレット(カラー24P:リサイズ)
◆1978年発売のオリジナルLP(国内盤)ライナー・ノーツに加え、2008年の30周年記念盤に寄稿された英文ライナーノーツ完全翻訳と、78年リリース時の日本の担当ディレクターが寄稿したく「The Stranger』発売の頃)、更に新規ライナーノーツと歌詞・対訳を掲載した日本語ブックレット(モノクロ60P)
※ソニーミュージックによるデラックスエディションの宣伝を引用しました。
誠実な音楽の響きは、時代を超えて生き続ける。ピリーの代表作の一つにして歴史的名盤、「ニューヨーク52番街」40周年記念!思い出のアイテムの数々を初復刻した、ファンの永久保存盤(日本独自企画)!!
ニューヨーク52番街
40周年記念デラックス・エディションSACDマルチ・ハイブリッド盤
1978年に発表された、通算6枚目のスタジオ・アルバム。ビリーにとって初の全米週間アルバム・チャート1位(全米年間アルバム・チャートも1位)獲得作品となり、USだけで700万枚以上のセールスを記録。「オネスティ」、「マイ・ライフ」、「ビッグ・ショット」などの大ヒット曲を収録、第22回(1979年度)グラミー賞では最優秀アルバムと最優秀男性ポップ・ヴォーカルの2部門を受賞した。1982年には世界初の商業用CDとして生産された、音楽産業史上の記念碑的な作品でもある。
◆SACDマルチ・ハイブリッド・ディスクを採用(SACD5.1ch & 2ch、そしてCDがこの1枚で再生可能)
SACD層:2001年DSDマスタリング(オリジナル・アナログマスターより)による5.1chサラウンド音声と2chステレオ音声を収録
Remastered for SACD by テッド・ジェンセン/5.1ch Suround Mix Produced by フィル・ラモーンCD層:2011年デジタル・リマスター(オリジナル・アナログマスターより)
Remastered by テッド・ジェンセン:現存する最新リマスター音源(国内盤未発売のiThe Complete Albums Collection BOXより)を採用
◆18cm✕18cmの7インチ紙ジャケット仕様
◆オリジナルLP(国内盤)初版帯復刻◆オリジナルLP(US初版)内袋復刻
◆アナログLP盤風レーベル面CD
豪華仕様と封入特典
「ニューヨーク52番街TOUR』1979年日本公演ツアー・パンフレット(カラー36P:リサイズ)(約40年振り復刻)
◆ニューヨークの地図が印刷された小窓付きのツアー・パンフレット・ケース(リサイズ)(約40年振り復刻)
◆時ツアー・パンフレットに封入されていた4つ折りポスター(リサイズ)(約40年振り復刻>
◆「ニューヨーク52番街TOUR』 1979年5月21日(月)武道館公演チケット(実寸大)(約40年振り復刻)
「ニューヨーク52番街」からカットされた日本盤アナログ・シングル・ジャケット5種(実寸大)(約40年振り復刻)
◆「ニューヨーク52番街」オリジナルLP(国内盤)帯4種(初版を除く第2刷以降のもの)(約40年振り復刻)
◆78年発売のオリジナルLPと90年の再発CD、更に2018年の自社一貫生産復活アナログ盤に掲載された全ライナー・ノーツに加え、1978年時の日本の担当ディレクターによる最新ライナー・ノーツ、歌詞・対訳を掲載した40Pブックレット
※ソニーミュージックによるデラックスエディションの宣伝を引用しました。
これは絶対にほしい。サイズはドーナツ盤と同じくらいなので、シングルジャケットはそのまま、裏には歌詞と和訳が昔のフォントのままで懐かしい。アルバムを買ってシングルカットされたものまでは持っていなかったので、感激。
日本公演の当時のチケットのレプリカまで付いてる。パンフレットまでも縮小で付いているという至れり尽くせりで、コレクションとしてでも持っていつでも眺めたい逸品。ソニー側のビリーへの愛情が伝わって来る。
アナログ回帰が目覚ましい音楽業界、その流れを担うのはアナログレコードで音楽にのめり込んだ年代になるだろう。それを見た若い人たちもアナログレコードの重量感や手触り、ジャケットの大きさに特別感を感じるのかもしれない。
ソニーミュージック、さすが。にくいね!このスペシャルなデラックスエディションの2タイトルがあればコンサートに行けなくても満足出来そうだった。素晴らしい。
コンサートに行こうという気力はもう遠くに失ったかのように思っていたのに、2020年のコロナ禍で得たものはTMNETWORK 、特にウツ(宇都宮隆)の影響によるもの。TM再始動の流れを作ったFANKSの力に感化された結果である。
ありがとうTM。
TMは社会人になってから辛い日々の支えになってくれた。
ビリー・ジョエルは、中学生になって何か言い表わすことが出来ない混沌とした学校生活の中での、音楽に浸る楽しみを教えてくれた。傷ついていても傷ついていないふりをし、寂しくても寂しくないふりをして意地を張って大人ぶっていた少女時代に、大人の音楽でバックアップしてくれたビリー・ジョエル。
今から思えばたった3年間の短い日々の集まりの中の記憶は、ほぼビリー・ジョエルへの想いで塗り替えることが出来る。
ありがとうビリー・ジョエル。何がなんでもチケットを入手したい。
2023年12月29日、東京ドームワンナイトのチケット抽選受付の発表、即エントリー。今度こそ落選したら諦めようと覚悟を決めた。悲しいけど。
これで反応してもらえるとは思ってはいないが、送らずにはおれず引用ポストなどを思わずしてしまった。
そして石川県の震災、羽田空港の事故などで幕を開けた2024年1月12日、コンサート当日まであと12日という日に、注釈付きS席のチケット当選のメールが届いた。
続く。
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