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BOSS RV-3 Warp Switch モディファイ

BOSSの2番目に古いコンパクトタイプのリバーブRV-3 Digital Reverb / Delayに、モーメンタリー式の外部スイッチを押している間だけフィードバックを最大にする、DD-6のwarpモードのような効果を狙ったモディファイをしました。

RV-3は1994年から2002年まで生産されたモデルで全11モード中3モードでディレイのみ、4モードでリバーブのみがかかり、残り4モードでディレイとリバーブを同時にかけることができます。ディレイとリバーブを両方かけるとスプリングリバーブのついたテープエコーのような幻想的な残響を作ることができます。一方でまだまだコンパクトサイズの基板に収まるようにリバーブの機能を詰め込むことが難しかった時代のため、90年代らしいチープめな残響音が独特な味を出していて、個人的に気に入っています。

ところで少し後の時期に生産されたデジタルディレイDD-6に、気になる機能があります。warpモードと呼ばれる、スイッチを踏んでいる間だけエフェクトレベルとフィードバック量が上がって発振するというものです。ソロの最後などで使うとインパクトが出るので、これをRV-3でも使えるようにしようと思いました。

output Bからのリード線をF.BACKのポットに繋ぎかえます

改造の内容としては簡単で、モーメンタリースイッチを押している間F.BACKノブがMAXに繋がるようにポットの端子に配線を加えます。外部スイッチの接続方法ですが、筐体に不可逆な加工をするのはできるだけ避けたいのと、RV-3のステレオ出力はほとんど使っていなかったので、OUTPUT Bのジャックをスイッチ用に使うようにしました。

シンセに使ってみたサンプルがこちら。このモデルは発振し切らないのがまた良いです。フィードバックノブの構造がわかればBOSSをはじめ他のモデルでも同様のモディファイができます。RV-3はディレイがかかった後の音にリバーブがかかるので、ディレイ単体ともまた違ったワープ効果が得られます。

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