田中和男@知財の診断士

企業での知財経験豊富な中小企業診断士です。中小企業等へ経営に資する知財活動を支援する「たなか知財の診断士事務所」を開業しました。資格:中小企業診断士、知的財産アナリスト(特許)、パラグライダーエキスパートパイロット等

田中和男@知財の診断士

企業での知財経験豊富な中小企業診断士です。中小企業等へ経営に資する知財活動を支援する「たなか知財の診断士事務所」を開業しました。資格:中小企業診断士、知的財産アナリスト(特許)、パラグライダーエキスパートパイロット等

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『知財の診断士®』の自己紹介

 「知財の診断士®」田中和男と申します。自己紹介させて頂きます。  これから中小企業さんやその支援者さんに向け、知的財産で損をしないように知っておいて頂きたいポイントを取り上げ、解説していきたいと思います。 1.「知財の診断士®」とは  知的財産の知識・経験を持ち、経営に資する知財活動を支援できる中小企業診断士として名付けました。「知財の診断士®」は、田中和男の登録商標です(商標登録第6072386号) 2.プロフィール 私は化学系メーカーで18年間知的財産部員として

    • 【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.9>中小企業向けの支援策あれこれ

      「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、久々の投稿です。 第9回目のテーマは、「中小企業向けの支援策あれこれ」についてです。 資本が少ない中小企業、小規模事業者、個人事業主さんが知財活動をするには、知識や資金の面で負担が大きく知財を活用できない大きな原因と言えます。そのため、特許庁をはじめとする公的機関も色々な支援策を講じています。この支援策を上手く活用することで、知財活動への負担を軽減することができますし、知らずに損をしていることも少なく

      • 【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.8>知的財産権を侵害した場合の罰則

        「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第8回目のテーマは、「知的財産権を侵害した場合の罰則は意外と厳しい!?」についてです。 知的財産権を侵害すると、どんな罰則があるのか、法律面と実務面から説明していきます。本稿では、全ての企業にとって身近な知的財産権である「商標権」を侵害した場合を例に説明しますが、原則その他の権利(特許権、実用新案権、意匠権、著作権等)でも同じとお考え下さい。 ポイント ◆知的財産権を侵害すると、民事上の罰則と刑事

        • 『知財の診断士®』の自己紹介2

          「知財の診断士®」田中和男の自己紹介、第2弾です。 先日、仕事を楽しむためのWEBマガジン「B-plus」さんに取材頂きました。 インタビュアーは、元阪神タイガースで野球解説者の狩野恵輔さん。 これまでのことや、これからのこと、「知財の診断士®」に込めた想いなど、楽しく話をさせていただきました。 リンク先からご笑覧下さい^^ 自己紹介1はこちらから↓ 過去の投稿【中小企業向け/知財で損をしないポイント】はこちらから↓ 最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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        『知財の診断士®』の自己紹介

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.7>デザイナーとの著作権の契約は大事です

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第7回目のテーマは、「デザイナーとの著作権に係る契約の重要性」についてです。 今回も、中小企業診断士試験の一次試験「経営法務」で出題された設問の事例を参照して、説明させて頂きます。診断士の先生方にもご参考頂ければと思います。 ポイント ◆デザインを作成してもらったデザイナーに報酬を支払っただけでは、「著作権」は譲渡されません。何に対して報酬を支払ってるのかを明確にする契約が必要です。 ◆もう一つ

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.7>デザイナーとの著作権の契約は大事です

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.6>意外と知らないⓇ/TM/Ⓒの違い

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第6回目のテーマは、「Ⓡ/TM/Ⓒの違い」についてです。 会社のロゴや商品名、またはキャラクターなどにⓇ、TM、Ⓒなどの記号が付されていることを目にすることがあるかと思いますが、その違いを理解していない方もいらっしゃるかともいます。違いを理解し、正しく使用することが重要ですので、以下にご説明致します。 ポイント ◆Ⓡ(Rマーク)は、登録された商標であることを示します。 ◆TM(トレードマーク)も

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          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】まとめサイト

          「知財の診断士®」がお届けする、【中小企業に知っておいてほしい知財ポイント】、原則毎週末更新しています。 ここでは、これまでの記事をまとめて掲載します。 更新履歴: Vol.8をアップしました(2020.09.26) Vol.1 損する社長の決まり文句Vol.2 屋号のネーミングと商標権Vol.3 商標を安心して使用するために商標登録しておきましょう!Vol.4 特許への過剰反応は禁物ですVol.5 特許が取れた=無条件で実施してよい?Vol.6 意外と知らないⓇ/TM/

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】まとめサイト

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.5>特許が取れた=無条件で実施してよい?

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第5回目のテーマは、「特許権が取れたことは、発明の実施が認められた訳ではない!」です。 ポイント ◆発明についての特許権の取得と、その発明の実施(製造・販売等)とは、別の問題です。 ◆特許権が取れたとしても、実施が制限される場合があります。 ◆逆に、特許権が取れない製品であっても、実施してよい場合もあります。 ◆発明を実施する上では、先行技術調査を行うことが必要です。 導入編「知的財産で損す

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.5>特許が取れた=無条件で実施してよい?

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.4>特許への過剰反応は禁物です

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第4回目のテーマは、「特許への過剰反応は禁物」です。 ポイント ◆中小企業は知的財産、特に特許に対してハードルを上げ過ぎる・遠慮するきらいがあります。 ◆何気ない改良が、大きな影響力を持つ権利になることもあります。 導入編「知的財産で損する社長の決まり文句」はこちら↓ 特許に対する過剰反応近年、知的財産に関する情報やニュースはあふれており、知的財産は企業にとって重要な資産であると理解されている

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.4>特許への過剰反応は禁物です

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.3>商標を安心して使用するために商標登録しておきましょう!

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第3回目のテーマは、「商標登録の効果と先使用権の問題」です。 ポイント ◆商標は、先に使用していた人ではなく、先に登録した人に独占的に使用できる権利が発生します。商標を長く使い続けていたとしても、ある日突然使用できなくなることもあり得ます。 ◆出願以前から使用し続けていることを立証できれば「先使用権」が認められる場合がありますが、その要件は厳しく、中小企業にとって「先使用権」の主張は容易ではありま

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.3>商標を安心して使用するために商標登録しておきましょう!

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.2> 屋号のネーミングと商標権

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第2回目のテーマは、「屋号のネーミングと商標権」です。 ポイント 起業・創業時に「屋号」を決定される際に商標面からの検討を怠ると、後々問題が生じ、思わぬ損害を被る可能性があります。 中小企業の社長さんや個人事業を立ち上げようと考えておられる方だけでなく、創業・起業を支援されている士業の先生方、支援機関の経営相談員、金融機関の融資担当者の方々にもご参考頂ければと思っています。 前回、導入編はこちら

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<vol.2> 屋号のネーミングと商標権

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<Vol.1> 損する社長の決まり文句

          「知財の診断士®」がお届けする、中小企業に知っておいてほしい知財ポイント、第1回目のテーマは、「知財で損する社長の決まり文句」です。 中小企業の社長さん・ご担当者さんだけでなく、中小企業を支援されている士業の先生方、支援機関の経営相談員、金融機関の融資担当者の方々にもご参考頂ければと思っています。 自己紹介はこちら 私の以前の勤務先である「INPIT知財総合支援窓口」には、日々中小企業の社長さんや個人事業主さんが知的財産に関する相談に来られますが、多くはリピーターさんで

          【中小企業向け/知財で損をしないポイント】<Vol.1> 損する社長の決まり文句