2008年の思い出(『あたし彼女』『大奥記』など)
大変申し訳ございません。
今月、更新ペースを保てなかったため、過去に雑誌に書いた記事の再掲載をさせていただきます。
以下は、2008年12月の『二次元ドリームマガジン』vol.44に書いた文章の再掲載となります。
ビールもチ●コも生が一番
2008年も、冬コミを残すのみとなりました。
今年流行したフレーズといえば、「キラッ☆」や「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」などがありますが、そんな感じで、2008年に印象的だった言葉を振り返ってみようと思います。
まず、名フレーズの連発だったのは、日本ケータイ小説大賞を受賞した『あたし彼女』という小説です。
作者は23歳の女性で、秋元康さんも「言葉のリアリティーがすごい。こんな小説は読んだことがない」と絶賛。
ためしに読んでみると……。
アタシ
ゴム嫌いだし
やっぱり
ビールもチ●コも
生が一番
みたいな
カラオケとか
合コンとか
デートとか
アタシ
けっこう
忙しガール
なんだよね
罪悪感なんて
ある訳ないし
いらないのに
勝手に出来る
子供が悪い
みたいな
勝手に
受精してんじゃね~よ
みたいな
……これが、「今までにない文体で、切ない恋心をつづった」という評価を得ており、確かに言葉のリアリティーがすごいですね。みたいな。
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