まさかのボランティアで幸せになれることを知ってしまいました。
ボランティア活動をする人たちのことをこれまでは不思議に思っていました。報酬をもらえないのに労働するってどういうこと?って。
地元の花火大会の翌日には毎年ボランティアのゴミ拾いが行われていることは知っていました。今までは社会奉仕などしたことがありませんでしたが、最近SDGsに興味を持ったり、脱プラやマイクロプラスチックの問題を調べてみたせいか、今年はボランティアに参加してみたいという気持ちになりました。
花火大会翌日の朝、集合場所のテントでトング・軍手・ゴミ袋を受け取り、いざ会場だった河川敷へ。青々と輝く広大な芝生の広場。陽の光と風がとっても気持ちいい。周りには他の参加者もトングを持って歩いています。会場の撤収作業に追われる人たちとボランティアの人たちが入り乱れている。あっちは賃金をもらって働く労働者。こっちはボランティア。こっちの立場は初めてである。
ボランティア参加者は作業時間も作業範囲も自由で、指示をしてくれる人もいないので戸惑った。とりあえず周りのボランティアの見よう見真似でゴミを探してみる。
花火大会のあとなので、ラムネの栓や、焼きそばのパックを留めていたであろう輪ゴム、それから割り箸などが落ちていた。ゴミを通じて昨日ここにいた人たちのことを想像できるとなんだか面白い。
自分も若い時には相当捨てた。まさか今では自分がゴミを拾っているとはね。ゴミを拾うたびに、地元の自然や風景が綺麗になっていくことになんとも言えない高揚感があった。
長年抱いていた疑問にひとつ答えが出た気がする。
「幸せなんだ」って。
もしこれがアルバイトなら1,000円ほどの報酬をもらって終わりだが、私が感じた幸福感はそんなものじゃない。お金には変えられない幸せを感じた。多くのボランティアの方もきっと同じ幸せを感じているのだろう。
作業終了後にはドリンクをもらった。これはこれで嬉しい。
こんなに幸せを感じれるなら、またボランティアをやりたいなと思う。