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ああもう、ぼく!

ここには、このゆかのうえには、ぼくがいる
なにもしないぼく

ほんとは、なにもしないことはなくて、なにかをかんがえてる
だけどなにもしないといったからには、なにもかんがえてはいけないぼく
なんて、かんがえてるぼく

ほんとは、なにもしないことはなくて、ねころんでる
でもなにもしないといったので、ねころぶことをやめて
すわらない、でもねない、たちもしない
ちゅうとはんぱなしせいで、すくわっとでもしてるのか?ぼく

本当は、こんな事をしている場合ではないのだ。
昨日の晩御飯の片付けをしないといけないし、洗濯物も干さないといけない。
飲み忘れた薬を捨てて次は飲み忘れないように飲まないといけない。
そうだ窓を開けてタバコを吸わないといけないし、吸っちゃいけないと言われたからやっぱりやめないといけない。
いけないことはいけなくて、いかないわけにはいかないから、とりあえずそとにでて、いややっぱりいえにかえって、
本当は、何も思いついてないんだよ。そうでしょ?僕
書くこともなく、泣く泣く鏡を見たんだ。
ボサボサの頭かきむしらずそのままに、喉元についてる痣を撫でる。
そうだ、買い物に行かなくちゃ。そういって振り返ると

そこには、そのゆかのうえには、ぼくとかんごしがいた

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リズムの書き遺し
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