君とか愛とかなくていい

君とかあなたとかすぐ言ってお終い
そういう歌が嫌いだった
君に不満はたくさんあるし、あなたに恨みも残ってる
って考えたけど誰一人そもそもいなかった

鬱憤が溜まったからサイドブレーキを思い切り踏んづけてやった
何も変わらなかったけど

愛とか恋とかべらべら宣って知ったかぶり
そういう歌が嫌いだった
イイハナシじゃない、悪い話がききたい
そんじゃ僕の話をきいてくれ

珈琲をこぼしたら眠たくなった
珈琲を飲むために起きてるなんて滑稽だね
みんな珈琲の代わりを持ってる
酒、タバコ、仕事、誰か、誰か、誰か

(さびしい、さびしいさびしいさびしい
きっとたまたまだと思うけど、アイツと別れたあたりから急に人が恋しくなったんだ
でもそれを言っちゃえばアイツに心を残してるようだから、
ここはオフレコでたのむよ)

君もあなたもいないし、愛や恋やも分からない
なくてもいいと思ってる
僕はただ、何にも代えられない、純粋な珈琲だけ
それだけあればいいんだ
どうせこぼすけどね
そんなら、もう、おやすみ